岡山に女性ばかりの森づくりグループ「yosako(よさこ)」が結成されてから1年がたとうとしている。結成は昨年2月。
メンバーは岡山県内在住の20~30代の女性8人。中には山主の跡継ぎ2人もいるが、農業従事者や保育士、事務職、介護士、学生など幅広く、林業に関しては全員が初心者だという。きっかけは、美作市内で開かれた伐木林業体験塾に集まった人たちの中で、それぞれ「森という資源を守り伝えたい」という思いを持つ女性らが「1人ではできないことも、みんなでやってみたらできるのでは」と意気投合し結成したという。
これまでの活動内容は、森林整備について学びながらメンバーの家族が持つ山などで、伐採後の片付けや植樹、まき割りイベント、竹林整備と竹炭作りなどを行ってきた。今年1月には代表の西岡資恵(よりえ)さんの家族が持つ岡山市北区御津の山で、林業関係者を講師に迎え、一般参加者を募って体験型伐木イベント「ラブモリづくりinより山」を開いた。チェーンソーを使った作業を体験した参加者からは、「森の整備の大切さを知った」「森について学ぶことができ林業が身近になった」などの感想が寄せられたという。
西岡さんは「森には水、木、酸素など生活を豊かにするエッセンスがあり、年輪には先祖たちが残した跡がある。山の持つ資源の豊かさを人に伝え次世代につなげたい。多くの方に山をもっと身近に感じ、興味を持ってもらえるような活動をしていきたい」と意欲を見せる。
3月には同市内で行われるマーケットイベントで、竹林整備の竹で作った竹炭の販売やまき割りワークショップを行う予定。今後も体験型の伐木イベントを年に1度は行っていく予定。