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岡山の鮮魚店が大学生と共同で絵本制作-岡山名物「ママカリ」テーマに

絵本「マカリン」の紙芝居を手に、伊藤鮮魚店代表の林宗男さん

絵本「マカリン」の紙芝居を手に、伊藤鮮魚店代表の林宗男さん

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 岡山の「岡ビル市場」にある「伊藤鮮魚店」(岡山市北区野田屋町1、TEL 086-222-0283)が現在、岡山県立大学と共同で絵本「マカリン」の制作を進めている。

絵本「マカリン」の見本

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 岡山名物で酢漬けなどに加工される魚「ママカリ」の普及を目的に制作。伊藤鮮魚店店主の林宗男さんが監修し、ストーリーを林さん、絵は同大学グラフィックデザインコースの学生が担当している。

 林さんはママカリが地元の人にあまり食べられていないことを憂い、2008年に「ままかり普及委員会」を発足。イベントなどを行う傍ら、「広い世代に受け入れてもらいたい」とママカリの「マカリン」というキャラクターも考案している。その後、岡ビル市場の壁面にサワラのモニュメント制作で訪れていた同大学の中西先生に「絵本にできないか」と相談したところ、学生らと授業の中で制作する運びになったという。

 初回は2012年11月~2013年1月の授業の中で行い、さらに2013年の授業では絵本に関連したフィギュアやシール、カードなども制作。絵本も文章、挿絵とも改良を重ね「良い出来になった」と林さん。

 4月20日に市内で行われた「有機生活マーケットいち」でPRのために絵本の内容の紙芝居や、挿絵を使った塗り絵のワークショップを行った。6月の同マーケットへも参加予定。絵本はこの後、表紙の作成と、奥付に林さんによるママカリ酢漬けのレシピやコメントなどの挿入を行い、初版としてハードカバー5冊ほどを今年夏までに完成予定だという。

 林さんは「量産することができたら幼稚園などへ寄贈したい」と熱意を語る。「小さなお子さんから大人まで広く親しみを持ってもらうために始めた。皆さんに愛される絵本になれば」とも。

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