「葦(あし)の森・足守おさんぽマルシェ」が11月15日~17日の3日間、足守町並み保存地区周辺で開かれる。
同イベントは、2001(平成13)年に漆芸(しつげい)家の末森智子さんが作品展「葦の森展」を始めたことをきっかけに雑貨や飲食店が出店するようになり、2022年からマルシェとして引き継いだ。
足守地区には、豊臣秀吉の正室ねねの兄・木下家定が初代藩主として治めた陣屋町。岡山後楽園、津山の聚楽園と共に岡山県内に残る大名庭園「近水園(おみずえん)」、緒方洪庵の生誕地、江戸時代に建てられしょう油製造をした商家藤田千年治邸などの古い町並みが残っている。
会場は、末森さんの漆工房「葦(あし)」、乗典寺の境内、雑貨店とカフェ「piccolo terrace(ピッコロテラス)」、カレー店「Spice cafe RATIO(レシオ)」、池上邸の古民家「IKEGAMI」、古民家をリノベーションしたレンタルスペース旭、宿泊施設「ゲストハウス吾妻」など17カ所、75店以上が出店を予定している。
飲食店は、野菜食堂こやまの小山津希枝さんの料理、足守のメロンジュース、酵素玄米のライスバーガー、ベトナムのフォー、ブラジル料理、食用コオロギ商品、ハラダの卵を使った焼き菓子などが出店する。ケニアのマトマイニ孤児院の人が作ったアフリカ民芸作品やアンティーク雑貨、インテリア盆栽、埴輪(はにわ)雑貨なども販売する。
そのほか、寺の境内で行う寺ヨガ、臭覚反応分析、エッセンシャルオイル作り、ドライヘッドスパなどの体験イベントも行う。尺八やリコーダー、ダンス、ジャズ、ラテンバンドなどのステージも米蔵ギャラリーで予定。
実行委員長の仲田未来さんは「古民家の並ぶ通りや裏通りなどを歩いて楽しんでほしい。足守にまだ訪れたことがない人には、近水園の紅葉もお勧め。道を掃除してくれたり、孫を呼んだりと、地元の人がこの日を楽しみにしているのがうれしい。規模を大きくすることより、足守らしいのんびり楽しめる空気を大切にしたい」と話す。
3日間はスタンプラリーも行う。指定された5カ所を回るか3カ所で買い物をすると特製マスキングテープを進呈する。
開催時間は10時~16時。