
トークイベント「企業ができる子育て支援とは?」が6月6日、スタートアップ支援拠点「ももスタ」(岡山市北区駅前町1)で開かれた。
主催は、中国銀行などが主催する岡山イノベーションコンテストのファイナリストで、ダイヤ工業の松尾浩紀さん、果実工房の平野幸司さん、植田板金の植田博幸さんが岡山市南区古新田に事業所のあることから2021年に発足した経営や起業などについて共に学び合うコミュニティー「古新田大学校」。現在150人以上が参加し、4つのプロジェクトを進行している。
同イベントは、同コミュニティーのプロジェクトの一つ「ベビーシャワーズ」が昨年4月から企画してきたギフトセットをお披露目する機会にもなった。6月6日は、妊娠後期の妊婦に安産祈願のエールを込めて行うアメリカ発祥のパーティー「ベイビーシャワー」を多くの人に知ってもらおうと2018(平成30)年、一般社団法人「BABYSHOWER JAPAN」が日本記念日協会に「ベイビーシャワーの日」として登録した。
当日は、サポーターやコルセットを製造販売するダイヤ工業(南区古新田)アシスタントマネジャーの今東慶子さんが社内の事例を発表。同社の平均年齢は34歳で、自身も2児の母。育休中の社員に自分が携わっていた事業の進捗(しんちょく)などを伝え、復職しやすい環境を整えているという。
トークセッションでは、ギフトセットを考案した企業のうち、岡山大学発ベンチャー企業・母子手帳のデジタル化を行う「そなえ」の森三貴子さん、アイシングクッキー教室などを展開する「ドリーミングクッキング・ヒロ」の服部裕美さん、保活情報プラットフォーム「ほいかつ」の大津朱里さん、包括的性教育の啓発活動を行う「Life is」の東海林みゆきさんと今東さんが登壇した。東海林さんは「女性の社会復帰も含めた働きやすい職場づくりは非常に大切。一方、守られる存在として女性を捉えるのではなく、産休明けの女性に期待してもらえるようなチャレンジができる場としても考えていきたい」と話す。
このほか、ベビーシャワーズが考案したギフトセットの説明や試食会が行われた。同商品は、企業が出産を控えた社員に対して贈るギフトセット。「見た目にも気分を上げてくれる」という「かわいいアイシングクッキー缶」、妊婦が不足になりがちな鉄分やビタミンC、コラーゲンを配合した「妊婦さんのSUIレモンゼリー」、農業生産法人「果楽」の甘辛く味付けした若桃と白桃のシロップ漬けのセット、「ゴメンして」「あざます」など感謝の気持ちがプリントされたオリジナルマスキングテープのセット。価格は1セット5,000円(送料込み)。