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岡山で子ども哲学講座 絵本題材に「考えるを楽しむ」体験

松川さんと参加者の子どもたち

松川さんと参加者の子どもたち

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 高島公民館(岡山市中区国府市場)で8月4日、「こども哲学 絵本『さいごのぞう』をみんなで読んでみよう」が開催された。

コミュニティボールを使って発言権を渡す

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 大人が用意した質問に答えるのではなく、子どもの発言をテーマに話し合う同イベント。当日は小学生7人と大人4人の計11人が参加。カフェフィロ副代表で、哲学者の松川絵里さんが進行役を務めた。

 松川さんは「自分の考えを発言する時のドキドキ感、発言を聞いてもらえる喜びや、自分と違う意見を聞いて驚くといった心の動きとうまく付き合いながら、自分なりの考えを掘り下げることも楽しみの一つ」と話す。

 参加者からは「リンゴが話し出したからびっくりした」「ひとりぼっちになったら寂しすぎて、私もリンゴと話しちゃうかも」「自分が『さいごの人間』なっちゃったらどうする」などの話が出た。

 3回目の開催となる今回。同館付近の小学校で、絶滅危惧種であるアユモドキの人工繁殖が行われていることから、種の保存や環境問題について新たな視点に触れる機会になればと、題材として絵本「さいごのぞう」を選択した。

 松川さんは「正解が一つではない問題に直面した時、考える面白さを知っていることや、多様な考え方があることを知っている、真の意味での生きる力になるのでは」と話す。「小学生のころから大好きだった、『考える遊び』を一人でこっそりとではなく、みんなと楽しめる場所が広がれば」とも。

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