岡山市北区の不動産会社ウェーブハウス(北区辰巳2、TEL 086-245-9595)が6月27日、瀬戸内市牛窓町でソーラー発電事業を開始した。
2042平方メートル(617坪)にパネル合計400枚で100キロワット時の発電所を稼働させた。約20世帯分の発電量を賄える。岡山県瀬戸内市内でも牛窓町は日照時間が長い土地。近隣にはオリーブ園などの観光名所も多い。その地域特性を生かして土地の有効活用を考えた。
土地の所有者である長尾さんは「事業のために取得して以来30年ほど活用せずに眠らせていた土地が、人と人との縁でソーラー発電という社会的にも意味のある事業に、このような形で活用されるのは面白いと思った。10年前に今のコストや事業的な可能性がそろっていたら、自分でやりたかったほど」と笑う。
「今回のソーラー発電事業は20年間で事業計画を策定した。新しいチャレンジなので今日の竣工(しゅんこう)式を区切りに、事業としてしっかりと見守っていきたい。パネルは風雨にさらされ汚れる。そうなると発電量が落ちるので、社員の成績コンテストで最下位のスタッフには、罰ゲームとして『ソーラーパネル磨き』を課す(笑)」とも。
瀬戸内市では年内にも錦海(きんかい)塩田跡地での「メガソーラー発電事業」が始まる。この塩田跡地の面積は約150万坪(東京ディズニーランド10個分)ほどで、かつては東洋一ともいわれた規模の塩田の跡地。
その近隣に先鞭(せんべん)をつける形でスタートを切ったソーラー事業には「地元のみならず県外から、異業種からの見学者も多い」と市川社長。