雑誌「LLIO Couple（リリオ　クープル）」が6月25日に創刊されたのを記念して、岡山の書店に現在、赤い鳥居とおみくじの入った箱「恋みくじinクープル神社」が設置され、話題を呼んでいる。

宮脇書店岡山本店に設置された「恋みくじinクープル神社」

　出版元は地元タウン情報誌などを手掛ける「ビザビリレーションズ」（岡山市北区野田2）。同誌はすでに発刊されている女性誌「LLIO（リリオ）」の姉妹誌で、6月と12月の年2回刊行。「クープル」とは「カップル」のフランス語読みで、「岡山で恋する全ての女性へ」をテーマに、カップルや夫婦で出掛けるスポットや記念日の過ごし方の提案、2人で使う雑貨の紹介など、2人目線で楽しむための情報誌となっている。

　編集長の岡登志江さんは「販促活動の一環だが今までのようなポスターでは目立たない。年2回刊行なので長く書店に並ぶものだが、創刊されたことを主に女性に気づいてほしい。女性は占いやおみくじが好きだということもあり、社内に日曜大工が得意な者がいたので鳥居を手作りし、設置することになった」と話す。

　市内「宮脇書店岡山本店」「啓文社岡山本店」のほか、倉敷イオンモール内「喜久屋書店」、「宮脇書店総社店」の4店に設置されている。各店100枚ずつのおみくじを入れた箱を設置したが、喜久屋書店からは2日たった段階で、おみくじが足りないと連絡が来て、予想以上に好評で驚いているという。

　地域情報を発信することで岡山の街の活性化に貢献したいという思いがあるという同社の岡江さんは「最近の、特に若い世代はカップルで出掛けることをしなくなってきている。本誌では『体験』に重きを置いた日帰スポットなども充実させており、いつもと違うシチュエーションで相手の新しい一面に触れ2人の距離を縮めてほしい。おみくじは無料で引けるので2人の運勢を占うもよし、話題やきっかけづくりにしてほしい。恋をしてハッピーになれば岡山の街も元気になるのでは」と笑顔で語る。

　書店での神社設置は1カ月間を予定。今後は本と連動して婚活ならぬ「恋活」イベントも行う。結婚を意識した集まりよりも気軽に参加しやすく、参加定員は男性10人、女性10人と少人数制で、あらかじめ趣味趣向の似た者同士集まるよう、毎回テーマを決めて仲良くなりやすい状況設定をして行くという。7月、9月、10月がすでに決まっており、同誌のほか市内カフェや美容室に置いたチラシなどで募集をかけている。