一般社団法人「おかやま葡萄(ぶどう)酒園」の理事らが8月6日、大森雅夫岡山市長に「ワイン特区」の要望を伝えるため表敬訪問した。
同団体は2020年に設立。現在の会員数は約20人、岡山市津高を中心に6カ所合わせて約2万平方メートルに約2000本のブドウの木を育成している。ブドウ栽培、ブドウ酒造りを楽しむ輪を広げ、耕作放棄地の活用などの社会課題にも取り組む。昨年は、ブドウ品種「鯉山(りざん)」と「竜王」を使ったワイン400本を製造した。
当日は、ブドウ農家で同団体代表理事の竹澤徳昭さん、仏ボルドーでワイン造りを学んだワイン醸造家の大岡弘武さんとブドウのオリジナル品種開発を行う「林ぶどう研究所」の林慎悟さんの3人が市長室を訪れた。団体の活動を報告したほか、「ワイン特区(構造改革特別区域法による酒税法の特例措置の認定)」についても要望した。
ワイン特区とは、岡山市が申請し国が認定するもので、岡山県内では新見市、吉備中央町、津山市など9つの市町で認定。ワイン特区では、地域の農産物を原料とした果実酒・リキュールを製造する時の最低製造数量基準を年間6キロリットルから、果実酒=2キロリットル、リキュール=1キロリットルに緩和される。最低製造量が緩和されることで、ワイン造りを行うハードルが下がり、小さな醸造所が増え、参画する人を増やし、多様なワインの産地になることが可能になるという。
大岡さんは「ブドウ畑は、水はけが良く、栄養分が少ない土壌で、日当たりが良く風通りが良い場所が適している。岡山には以前から、ブドウ産地であり、良い場所がある。ワイン特区になれば、5000平方メートルから醸造所ができる。ワイナリーがいくつもあって、それぞれの畑での味の違いが楽しめるようになるとワイン産地といえるようになる。ワイン造りのために移住してくる人や東京と2拠点の人もいる。10年くらいかけて、岡山をワイン産地にしていきたい」と話す。