「学生さん応援企画、Wi-Fi&コワーキング無料」を5月17日、コミュニティースペース「ハッシュタグ岡山」(岡山市北区北長瀬表町2)がスタートした。
同館は、ブランチ岡山北長瀬内にあり、最大100人収容できる貸し会議室、レンタルキッチン、コワーキングスペースを提供している。通常、2時間600円で利用できるコワーキングスペースを、岡山県内の大学生、専門学生、短期大学生、高校生を対象に無料で提供する。
岡山県内の有志により実施された「新型コロナウイルスによる大学生・大学院生の収入への影響に関するアンケート」などから、アルバイトなどによる収入に次いで、学ぶ環境、食べ物の確保に困っているという声があった。オンラインでできる授業や学習、アルバイトには、データ通信料とパソコンなどの機器が必要となる。同施設では、負担となる部分を少しでも軽減できなかと同企画を始めた。
コワーキングスペースは、通常より間隔を取り、室内10席、テラス3席を準備している。満席になった場合はキッチン8席も予定している。Wi-Fiの無料利用のほか、電源の利用、充電器・iPad・イヤホンも無料で貸し出す。飲食の持ち込みはできるが、複数人での会議利用などはできない。入り口付近には消毒液を準備し、換気を最低1時間に1回、利用者にはマスクの着用をお願いしている。
利用は、同館ホームページより名前、学校名、メールアドレスなどを登録すれば、当日、学生証を持参すれば利用することができる。スタッフの新宅宝さんは「アンケートからも困っている学生がいることが分かり、家でこもらず気軽に利用してほしい。今後は、アルバイトの情報提供や食べ物の提供など、幅広く検討していきたい」と話す。
28日にはレンタルキッチンを使った「オンライン・ハッシュタグ食堂」(19時~)を開催する。誰でも参加でき、集まった人が一緒にご飯を作り食べる「ハッシュタグ食堂」を、オンライン会議システムを使って開催する。スタッフの前野泰子さんは「コワーキングも食堂も、困ったことを気軽に話せる場所にしたい」とも。