ロマラン洋菓子店(岡山市北区番町)で土用の丑の日(7月21日)に合わせて、ウナギの形をしたエクレア「土用のうなエク」を販売している。
昨年、土用の丑に合わせて販売を始めた。くねくねと曲がった体とヒレをシュー生地で作り、蒜山ジャージー牛乳を使ったカスタードクリームとモカクリームの2種を挟み、表面をチョコレートで塗り、ホワイトチョコの目が付いている。
自然が好きな店主の伏見健一郎さんは「絶滅危惧種に指定されているウナギ。土用の丑の日が近づくと、食べることばかり考えるが、生き物としてのウナギを考えると心が痛む。ウナギの形をしたエクレアで楽しんでもらい、夏を乗り切ってもらいたい。少しでもウナギを危機から救えたら」と話す。
1961(昭和36)年、東京で修業した伏見さんの父が開業。生クリームがまだ珍しい時代だったという。父は、知人から紹介されたフランス文学者に、ローズマリーの意味のフランス語「ロマラン」を店名に付けた。1971(昭和46)年には中之町商店街に表町店をオープン。
創業当初から提供しているサバラン、チョコパイ(以上350円)、バームクーヘン(1,100円)のほか、白桃のタルトなどの生菓子や焼き菓子を約60種用意している。
営業時間は9時~19時。「土用のうなエク」の販売は、今月20日まで。価格は380円。