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瀬戸内市で日台芸術交流展 備前焼作家と台湾の芸術作品35点

備前青年会議所・現理事長の森敏彰さん

備前青年会議所・現理事長の森敏彰さん

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 「日台芸術交流展~陶と彫~」が現在、瀬戸内市立美術館(瀬戸内市牛窓)で開かれている。

台湾・屏東国際青年商会の初代会長・鐘士勇さんの書「不貮過」と藤原雄さんの作品「透かし紋人面二口花器」

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 備前青年会議所と台湾の屏東(ぴんとん)国際青年商会の姉妹縁組52周年の交流事業として企画された。今年4月には屏東で「台日芸術交流・在屏東」展が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日本からは備前焼作家・小橋俊充さん、森敏彰さんの作品だけが送られ展示された。

 備前青年会議所を出身とする備前焼作家10人の作品と、鉄アーティスト屏東国際青年商会の現会長を含む3人の彫刻と初代会長の鐘士勇さんの書など35点を展示している。

 備前焼作家は、1996(平成8)年に人間国宝に認定された藤原雄さん、県指定重要無形文化財の山本雄一さん、一陽窯の創設者・木村一陽を父に持つ木村宏造さんのほか、柴岡浩市さん、森泰司さん、武用君彦さん、日幡寿さん、山本竜一さん、小橋俊充さん、森敏彰さんの作品を展示している。

 会場には、武部将治さんと高取宏樹さんの写真なども展示する。現代アート作家・山形忠正さんによる、普段なら捨ててしまう陶片に自由に絵を描くワークショップも行う。備前青年会議所・現理事長の森敏彰さんは「陶芸と彫刻、テーマを決めないことで多様な表現が見ることができる。鐘士勇さんの書『不貮過』と藤原雄さんの『透かし紋人面二口花器』の圧倒的な力を感じてほしい」と話す。

 来場者先着100人に台湾の形をした備前焼の箸置きを進呈する。同箸置きは2018(平成30)年から備前市の地域おこし協力隊として活動している台湾出身の廖怡雅さんが製作した。自身も備前陶芸センターで備前焼を学び、現在はSNSを中心に備前焼について日本語・中国語で発信している。

 森さんは「今後も形は変わっても、台湾と日本の交流していきたい」と話す。

 開催時間は9時~17時(最終日は16時まで)。9月22日まで。

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