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岡山・嘉美心酒造が新商品「568」 日本酒3種調合、コロナに打ち勝つ思いで命名

(左から)嘉美心酒造の石原健作さん、山下健一さん、小山健介さん

(左から)嘉美心酒造の石原健作さん、山下健一さん、小山健介さん

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 嘉美心(かみこころ)酒造(浅口市寄島町)が10月12日、新商品「568(コロハ)」の蔵出しを始めた。

嘉美心酒造の新商品「568(コロハ)」

 今年製造する日本酒の仕込みを3月27日に終えた同社だったが、コロナ禍の影響で飲食店などへの販売が落ち込み、売り上げが例年の半分以下の月もあり、蔵には出荷されない商品があった。イベントなど中止が相次いだため、新商品の開発をスタートしたという。

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 「568」は、醸造担当の石原健作さん、営業担当の小山健介さん、総務担当の山下健一さんが、季節限定の酒を含めると約70種類ある日本酒から3種を調合して造った。石原さんは「今までにない組み合わせで調合し、尖(とが)った日本酒を造った。何度もテイスティングして、足がふらふらしたこともあった」と振り返る。

 自社商品の「神心・涼」「吟醸木陰の魚」「心・純米大吟醸」を、5対6対8の割合で調合した。石原さんは「タブーとされる精米歩合の異なる酒を組み合わせた。固定概念にとらわれず調合することを心掛け、ワインのような華やかな『吟醸木陰の魚』と豊かな香りが特長の『心・純米大吟醸』を合わせ、最後に夏限定『神心・涼』ですっきりと全体をまとめた」と話す。

 ラベルをデザインした小山さんは「飲食店からコロナ禍の影響を聞いていた。商品名の『568(コロハ)』はコロナ(567)に打ち勝つという意味で名付けた。黒い瓶に金色の星型カードを掛け、コロナ禍の世界に希望の光が差し込む様子を表現した」と話す。

 山下さんは「個性がありつつも、軽く飲みやすい仕上がりになった。珍しい日本酒に興味がある人や酒好きな人、女性や日本酒初心者の人にも楽しんでもらえる」と自信を見せる。

 価格は、720ミリリットル=1,760円、1800ミリリットル=3,520円。同酒造のホームページなどで扱う。