岡山県内の天文関連6施設で「天文王国おかやま星めぐりスタンプラリー」が現在、開催されている。
「岡山天文博物館」(浅口市鴨方町)、「美星天文台」(井原市美星町)、「ライフパーク倉敷科学センター」(倉敷市福田町)、「人と科学の未来館サイピア(岡山市北区伊島町3)、「アストロコテージガリレオ(吉備中央町)、「八塔寺ふるさと村」(備前市吉永町)の施設を回り、スタンプを集める企画。開催は今年で2回目で、10月31日にスタートした。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、スタンプはスタッフが押印するほか、予約が必要な施設や入場制限を設けている施設がある。
岡山県と市町村が加盟し2017(平成29)年に発足した「地域課題解決支援プロジェクト協議会」が、テーマ「天文・星空資源の活用による誘客促進」の一つとして「天文王国おかやま」と題し、同スタンプラリーなどを企画した。現在は、井原市未来創造部定住観光課内に「天文王国おかやま」誘客促進協議会事務局を設置し、倉敷市、井原市、浅口市、備前市、吉備中央町の5市町村で運営している。
6カ所全てのスタンプを集めると「Vixen(ビクセン)の天体望遠鏡」に応募できるほか、スタンプの数に応じて、星空鑑賞グッズセットとしてビクセンの双眼鏡・コールマンのヒーリングチェアなど、計25人分の景品を用意している。
各スタンプは、デザイナーでアーティストの篠原ともえさんが手掛けている。篠原さんは、プラネタリウムで星空解説の経験があり、「宙(そら)ガール」としてラジオ番組を放送している。「星空準案内人(星の準ソムリエ)」を取得し、2015(平成27)年に美星星空大使にも就任した。昨年、岡山県内の天文施設を実際に訪問し、スタンプのデザインを制作した。
事務局の藤岡健二さんは「『晴れの国』や『フルーツ王国』に続き、「天文王国」を岡山の代名詞に定着させたい。当初は、県外・国外からの観光客を想定していたが、こういう時期だからこそ、地元岡山の人に夜空を眺めることに恵まれた環境であることを知ってもらいたい」と話す。
スタンプラリーの台紙は、応募用と記録用が1枚になっている。各施設でスタンプを2カ所に押し、応募用の部分だけを提出し記録用は手元に保存しておくことができる。スタンプの色は、オレンジやグリーンなど施設によって異なる。台紙は参加施設に設置している。
開催期間は2021年2月28日まで。