天満屋岡山本店(岡山市北区表町2)が12月23日、「天満屋饅頭(まんじゅう)」の再販売を始めた。
同店の地下街「岡山天満屋てんちかFOOD GARDEN」の天満屋バスステーションへ続く階段前、「UCCカフェメルカード」跡に天満屋饅頭の販売店をオープンした。ガラス張りの店舗内には、焼く工程から包装まで全て自動化された機械を設置している。
天満屋岡山本店は2019(平成31年)に190周年を迎え、オリジナル商品の開発を始めた。第1弾として以前販売していた天満屋饅頭の復活を企画。いつから販売を開始し、いつやめたのか残された文書はなく、スタッフOBや古くからの常連客などに聞き取りを試みたという。木を薄く削った「へぎ」で包装していたなど、以前同店地下で販売していた一色堂の「鶏卵(けいらん)饅頭」と混同する説もあったという。
約1年をかけて、コンセプトやレシピを作り直した。生地には岡山県産の小麦粉を使い、ジャージー乳と蜂蜜を加え、やわらかく現代風な甘みのあるまんじゅうとした。中は白インゲン豆のこしあんを包んだ。外側には天満屋岡山本店の刻印を押す。
同店の吉田侑可さんは「大切にしたのは、焼きたて。実店舗での販売しかせず、作り置きはしない。焼きたての温かいまんじゅうを食べてほしい。店頭では自動の焼成機が8秒に1個のペースでまんじゅうを作る。年末年始は出来上がりを待つ人も出たが、4000個ほど売れた日もあった」と話す。
営業時間は10時~19時30分。