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岡山銘菓・大手まんぢゅうの小豆で染めたエコバッグ 廃棄する小豆の皮を活用

大手饅頭伊部屋の大岸聡武さん

大手饅頭伊部屋の大岸聡武さん

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 「小豆染めエコバッグプロジェクト」を現在、大手饅頭伊部屋(岡山市北区京橋町)がスタートした。

 同店は、1837(天保8)年に京橋町で創業した。日本三大まんじゅうの一つ「大手まんぢゅう」は、北海道産の小豆を使ったこし餡(あん)を生地で包みせいろで蒸して作る。今年、倉敷美観地区にオープンした「大手まんじゅうカフェ」を含め直営店の3店と百貨店やスーパーで販売する。

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 餡を作る工程には、小豆を洗い、窯で炊き、こす作業がある。こした時に出てくる小豆の皮は、1週間で200キロ以上になる。これまでは飼料にしたこともあったがうまくいかず、費用をかけて廃棄をしてきた。同プロジェクト代表の大岸聡武さんは、その後、小豆の皮を使ったせっけんやクッキー、お茶などを検討したことはあったという。

 赤飯を作るとき、小豆の煮汁を使ってご飯を赤く染めることから、小豆染めができないかと着想した。初めは家にあった白のシャツやキャップなどを染めてみるところからスタートした。今年の5月頃、アパレルメーカー「エブリデニム」(倉敷市児島)の島田舜介さんに相談し、「浦上染料店」(同)と「石井織物工場」(同)を紹介してもらいプロジェクトとなった。

 石井織物工場にB反としてあった生地・ギャバジンを使い2種のエコバッグを作ることにした。岡山県内の白桃やマスカットの剪定(せんてい)した枝から染めるなど、草木染めの知識もある浦上染料店が化学薬品など使わず、薄いピンク色を実現した。

 大岸さんは「餡を使う和菓子店では、必ず出てくる小豆の皮。廃棄してしまえば終わりかもしれないが、この事実を知ってほしい。おいしいと喜んでもらえるまんじゅう作りを通して、地域の知恵と技術を集めて作られるエコバッグという新しい価値を生めることはうれしい」と話す。

 現在、クラウドファンディングで先行販売などを行っている。サイズ小は、縦47センチ・横25センチで、大手まんぢゅう20個入りの箱が入る。サイズ大は、縦52センチ・横32.5センチで、大手まんぢゅう30個入りの箱が入る。工場見学や小豆染め体験のコースも用意している。1月31日まで。