ハーブ専門自動販売機「Herb field(ハーブフィールド)」が西川グリーンパーク(岡山市北区平和町)に設置され、6カ月がたった。
岡山市中心部・西川緑道公園沿にある同ビルの1階に、2020年8月11日、自動販売機を設置した。横3列・縦5段の最大15種類のハーブを販売している。運営する自然ハーブ畑「千」(岡山市南区西七区)では、農薬・化成肥料・動物性堆肥を使わず、年間約40種のハーブを育てている。
米や麦を専門で作っていた農家だったが、2016(平成28)年からハーブの栽培をスタートする。イタリアンレストラン・ピザ専門店・ファミリーレストランなど約20店に販売していたが、新型コロナウイルスの影響で大量のキャンセルが出たこともあり、自動販売機の設置を考えた。
朝に摘み取り洗ったハーブを毎朝10時ごろには自動販売機に納品する。ハーブは18度~21度が適温とされ、通常の冷蔵庫だと乾燥しすぎてしまい傷みが早くなるという。18度前後に保たれる同自動販売機でも、新鮮なハーブを提供するために2日で撤収している。
ミントは、レモンバーム・オレンジバーム・ケンタッキーカーネルミント・ペパーミント・アップルミント・ブラックペパーミント・スペアミント・グレープフルーツミント・ジンジャーミントなどを栽培していて、カクテルやサラダ、ハーブクッキーなどに使われるという。このほか、レモンバジル・シナモンバジル・スイートバジルなどのバジル系と、ルッコラ・西洋ネギのチャイブ・フェンネル・フレンチパセリなどのサラダにされるハーブもある。パクチーの栽培もはじめた。
同社の田中知子さんは、フードコーディネーターやメディカルハーブインストラクターの資格を有し、フレッシュハーブティーセットやスパイスパックにした販売を企画している。価格は300円から。