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岡山・美作市上山地区の棚田で採れた「薬草ふりかけ」 レンゲやハコベ、セリなど

草楽の松原久美さんと岡野紘子さん(左から)

草楽の松原久美さんと岡野紘子さん(左から)

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 美作市上山地区で薬草茶などの販売を手掛ける「草楽(そうらく)」が現在、「春の薬草ふりかけ」を販売している。

「春の薬草ふりかけ」

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 「草楽」の代表・松原徹郎さんは、2013(平成25)年に地域おこし協力隊として上山地区に、妻の久美さんと移住した。同地区は以前、8300枚の棚田があった。現在、棚田再生を進め約2000枚が整備されている。

 松原さんは「上山地区には記録しているだけで約700種の野草がある。棚田のある里山には、日光、日陰、水分など多様な環境があること、野焼きをしていること、野生の鹿が食べてあまり来ていないことなどから、多くの薬草が採れる。年に何度も草刈りをしないと採れなくなるので、毎日のように草刈りをしている」と話す。

 「薬草ふりかけ」は、昨年夏に初めて販売し、今回が2度目。妻の久美さんとスタッフの岡野紘子さんが企画した。セリ、レンゲ、オヤブジラミ、クワ、スギナ、ミツバ、ハコベを乾燥したものを粉にする。このほかに、黒豆、ゴマ、シイタケ、干しアミ、乾燥わかめ、塩を加えている。

 久美さんは「春は昼と夜の寒暖差などから体調を崩しがち。薬草は苦いイメージがあるかもしれないが、若い葉を摘み食べやすい。ご飯に振りかけてもパスタや野菜炒めなどに使ってもらってもおいしい」と話す。

 ウエブサイトで、桑茶200グラム(3,000円)、野ブドウ茶20グラム(800円)、琵琶茶20グラム(500円)など数種類を販売している。「薬草ふりかけ20グラム」(600円)は限定50袋。メールやフェイスブックで問い合わせをして購入できる。

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