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岡山の「笠岡ラーメン」がカップ麺に 商工会議所と「坂本系」を商品化

寿がきや食品・開発部リーダーの石黒圭祐さん

寿がきや食品・開発部リーダーの石黒圭祐さん

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 カップ麺「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」を5月17日、寿がきや食品(愛知県豊明市)が発売した。

カップ麺「全国麺めぐり 笠岡ラーメン」のパッケージ

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 全国麺めぐりシリーズは、小田原タンタン麺、富山ブラックラーメン、奈良天理ラーメンなど、リニューアルを含め18都府県・50品以上を販売している。岡山県のラーメンを商品化したのは今回が初めて。

 笠岡市は養鶏が盛んな場所だったこともあり、戦前から鶏がらスープ、煮鶏をのせたラーメンが食べられてきた。現在は、鶏がらスープだけでなく魚介スープとのダブルスープの店などバリエーションが増え、笠岡市内だけでなく岡山市内も含め10店以上で食べることができる。

 笠岡商工会議所青年部が2003(平成15)年から、地域活性化を目的に味の再現、イベント活動で実演販売しPRしてきた。2009(平成21)年、「ラーメンのまち笠岡全国展開プロジェクト」がスタートし、2010(平成22)年にはガイドマップ「ラーメンのまち笠岡」を作った。

 同社開発担当者の石黒圭祐さんは、笠岡商工会議所が紹介した笠岡ラーメン店4店を訪れ、坂本系の元祖と呼ばれる「中華そば坂本」の味と出合ったという。1958(昭和33)年創業の同店は、鶏がらスープとうま味の強いしょうゆ、少し硬めの麺にスープと鶏油が絡み、メンマと斜め切りされた青ネギ、煮鶏をトッピングした笠岡ラーメンを提供する。

 笠岡商工会議所・ラーメン委員会が試食を繰り返し、約3カ月かけて商品開発に取り組んだ。麺は「歯切れの良い食感」を目指したノンフライ中細麺を使い、煮鶏の再現は難しく風味を伝えるために鶏そぼろを入れている。

 パッケージには、「ラーメンのまち笠岡全国展開プロジェクト」推進委員会のマスコットキャラクター「ラマッチくん」をあしらう。

 石黒さんは「笠岡ラーメンを全国の人に知ってもらい、笠岡に訪れることが難しい今だからこそ、家で手軽に笠岡ラーメンを食べてほしい」と話す。

 価格は257円。

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