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赤磐市に仏出身パン職人の店 バケット・トラディショナルなどハード系中心に

パン店「ブランジェリーピノ」のピノ・ヴァンサンさんと妻

パン店「ブランジェリーピノ」のピノ・ヴァンサンさんと妻

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 パン店「ブランジェリーピノ」(赤磐市弥上)が6月17日、オープンした。

「ブランジェリーピノ」のクロワッサン

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 店主のピノ・ヴァンサンさんは、フランス・ボルドーから北に120キロの街・サントの出身。フランスのパン職人・国家資格「ブーランジェ」を取得後、旅行で訪れたことのあった日本が気に入り移住し、埼玉県のパン店に勤めた。東日本大震災などをきっかけに移住を考え、2014(平成26)年に妻と倉敷市に移り住んだ。しばらくは国内の材料を使い試作を繰り返していたという。

 ピノさんは「パリに行ったことがないくらい、都会があまり得意ではない。倉敷に7年間住んだが、もっとのどかで安全で、広い場所を探していた。岡山に移住する時にお世話になった人も多くいることから今の場所を選んだ」と話す。

 メニューは、ハード系のパンが多く、北海道産オーガニック小麦粉きたほなみとフランスの塩「イル・ド・レ」を使う。「バケット・トラディショナル」(390円)は、材料に小麦と塩と水しか使わない伝統的な製法で作る。小麦9割・ライ麦1割で作る「カンパーニュ」(870円)、手ごねで1つずつ作る「クロワッサン」(410円)、ハード系の「イチジクくるみ」「ベーコンエピ」「ゴルゴンゾーラくるみ」(以上300円)を用意する。

 このほか、フランス北部では「パンオショコラ」と呼ばれる「ショコラティン」(460円)、フランス南西部の菓子「ミヤ」(300円)も販売する。「ミヤ」は、トウモロコシとコニャックを使ったデザート。フランス国内では、地域によって呼び名や使う酒の種類も異なるという。

 子どもや年配者に向けのメニューとして、「メロンパン」(200円)と「ピザ・マルゲリータ」(350円)のやわらかいパンも用意した。ピノさんは「フランス人は具材の入っていないシンプルなパンを食べることが多い。伝統的なフランスのパンを食べてみてほしい」と呼び掛ける。

 木曜~土曜に営業。営業時間は10時~16時。

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