岡山県出身のきょうだいバンド「TORAUMA(トラウマ)」が現在、初のオリジナルCD制作プロジェクトを行なっている。
トラウマは、高校2年生のドラマー・ウマルさんと中学3年生のサックス・トラジさんの2人組。2017(平成29)年に結成した。おかやま国際音楽祭エンターテイメントチャレンジプラスでは、2018(平成30)年から2年連続で準グランプリを受賞。昨年3月にはオンラインで「トラウマフェス」を開催した。
CD制作プロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大により演奏するイベントの多くが中止になったこと、トラジさんが高校受験を控えていることなどから計画された。収録曲は、「スコッチ」と「アップルジンジャー」の2曲。どちらもトラウマ一家で作曲した。今年の5月、ライブハウス「image(イマージュ)」でレコーディングを行った。
これまでトラウマは、「the Champs(チャンプス)」のラテン風楽曲「テキーラ」を何度も演奏してきた。トラジさんは「酒名の曲、誰もがのれるテンポの良い曲を作りたかった。スコッチは、グローという唸り声のようなサックスの音色にも注目してほしい」と話す。
新曲「アップルジンジャー」には、トランペット奏者の中原みづきさんとアルトサックス奏者の武田ゆりさんのユニット「MiraHolic(ミラ・ホリック)」が参加している。ウマルさんは「アップルジンジャーには、ピアノやベース、管楽器が重なり合い音楽の厚みがある。少し大人ぽい曲調に仕上がった。車のCMに使ってほしいような曲になった」と話す。
ウマルさんは「音楽を通して、多くの人に笑顔になってほしい。音楽は、初めて会った人とでも、子どもでも大人でも一緒に楽しめる。地元岡山の人に知ってもらい明るい雰囲気を作りたい」と話す。
トラジさんは「受験に専念するが、来春にはまたライブをやりたい。ジャズ演奏家のジェームス・モリソンのように、サックスだけでなくトランペットやピアノなど楽器の幅を広げてみたい」と意気込む。
現在、CD制作のためのクラウドファンディングを行なっている。締め切りは10月31日まで。