コーヒー豆専門店「en.珈琲焙煎(ばいせん)所」(岡山市北区表町1)がオープンして3カ月がたった。
表町商店街に8月2日にオープンした同店。鈴木一穂さん・明日美さん夫妻が営む。マレーシアに移住する予定だった夫妻は、新型コロナウイルス感染拡大で渡航を断念した。自宅で過ごす人が増えたことから、夫妻ともに好きなコーヒーを取り扱う店を開くことにした。店の中央には、「ダイイチデンシ」(京都市伏見区)が製造する焙煎機で、豆をいる様子をデモンストレーションできる「NOVO MARK2」を設置している。
店内では、ブラジルやインド、インドネシア、タンザニア、パプアニューギニア、ケニアなどから取り寄せた約30種類のコーヒー豆を販売。コーヒー豆からカフェインを除去したデカフェも数種類を用意している。「en.オリジナルブレンドコーヒー」(380円)、「本日のスペシャリティコーヒー」(480円)のほか、グラスフェッド無添加ソフトクリーム(カップ=420円・コーン=480円)をテークアウトできる。
夫の一穂さんは「店名は、コーヒー豆を通した縁がつながっていくことを期待して付けた。好みを聞きながら、合うコーヒー豆や焙煎の度合いなどを薦めていくのがとても楽しい。焙煎を待ってもらう合間に自宅でコーヒーを入れる時のコツを伝えることもある」と話す。
国際線の客室乗務員を務めていた妻の明日美さんは、旅行関連動画をユーチューブで配信している。「コミュニケーションを取ることが好きで、コーヒー産地など海外の話で盛り上がることも。好みのコーヒーを見つけて、いつもよりゆったりした朝のコーヒータイムを過ごしてもらいたい。今はコロナ禍で渡航しづらいが、いずれはコスタリカなどのコーヒー農場にも行きたい」と話す。
営業時間は10時~17時。火曜・日曜定休。