女子硬式野球チーム「備前サンラッキーズ」のクリスマスマッチが12月25日、「日生(ひなせ)運動公園野球場」(備前市日生町)で行われる。
同チームは、昨年12月に備前市の地域おこし協力隊として就任した太田梨香子さんが、スポーツで地域活性化する活動としてチームメンバーを募集していた。ワールドカップで2度世界一を経験した元女子野球日本代表の石田悠紀子さんが今年4月、備前市に移住し監督に就任した。クラブチーム発足へ向けてこれまで体験練習会や交流試合を開いてきた。
メンバーは、全国高校女子硬式野球大会で今年優勝した神戸弘陵高校の糸瀬瑠衣さんなどの高校生や県内の中学生。
当日は、岡山学芸館高校(岡山市東区西大寺上1)の女子硬式野球部とエキシビジョンマッチを行う。開始時間は13時30分。同校は2019年に県内唯一の女子硬式野球部を創部し、今年の全日本選手権大会ではベスト8になった。
石田監督によると、男子硬式野球との違いは金属バットの使用、1試合7イニング、指名打者制度の3点。グラウンドの大きさやボールの重さなどは同一。女子野球の特徴としては、ボールを投げる力は男子に大きく劣らないが、走るスピードには差がある。男子野球では珍しいライトゴロや、1ヒットで2塁ランナーがホームインできない場合もある。
試合前には、小学生以下を対象とした野球・運動教室を開く。ティーバッティングの体験やボルダリングなど親子で楽しめる運動を準備する。開始時間は10時。参加無料。
石田監督は「練習に来てくれる人やあいさつをしてくれる人など、東京から移住した私にも少しずつ顔見知りが増えてきた。女子野球は声も通り、元気がいい。野球を通して備前を盛り上げたい」と話す。
来年夏には全日本女子硬式クラブ野球選手権大会が開催される。地区予選には倉敷ピーチジャックスレディースなど数チームが参加する予定。
太田さんは「中学・高校・大学での野球経験者で楽しく野球を続けたいという野球好きな人に仲間になってほしい。備前市には女子野球があると地域の人に喜ばれるように頑張る」と意気込みを話した。