学ぶ・知る

岡山の起業家を支援する独立系ベンチャーキャピタル キックオフイベントを

瀬戸内VCの代表・藤田圭一郎さん

瀬戸内VCの代表・藤田圭一郎さん

  • 217

  •  

 「Setouchi startups(せとうちスタートアップス=通称「瀬戸内VC(ベンチャーキャピタル)」」のキックオフイベントが1月29日、杜の街グレース・オフィススクエア(岡山市北区下石井2)で開かれる。

[広告]

 同団体は、昨年11月に設立された独立系のベンチャーキャピタル。瀬戸内にゆかりのある創業して数年のベンチャー企業20社に1億円を投資する。投資する資金は、「ナカシマホールディングス」「両備ホールディングス」「ビザビ」「宇野不動産」など瀬戸内の企業や団体・個人を中心に集める。

 代表の藤田圭一郎さんは、家業の酒屋を営みながら地方学生のための長期インターン求人サービス「COMPUS(コンパス)」など自身も起業。起業する人のコミュニティー「スタートアップキングダム」を2018(平成30)年に立ち上げ、岡山市が運営するスタートアップ拠点「ももスタ」のコーディネーターも務める。

 もう一人の代表・山田邦明さんは、京都大学法科大学院卒業後にゲーム会社「アカツキ」の上場を主担当者として務める。岡山に戻り起業に関する支援、アートやクリエーター向けの法律的支援などの事業を展開している。

 同団体の特徴は、中国四国エリアなど瀬戸内に関連したベンチャー企業、特に創業したばかりのエンジェルやシードと呼ばれる企業価値が約5億円までの企業に対して、素早く投資決定をできる点。依頼があれば、人を紹介するなどの伴走もできる限り対応する。

 当日は、洋服のプライベートブランドを自分で作れるサービスを提供する「paintory(ペイントリー)」(津山市)の片山裕太社長が基調講演を行う。トークセッションでは、「フラー」(千葉県柏市)の渋谷修太会長、「よんなな会」を主催する脇雅昭さん、「ももスタ」を運営する岡山市の担当者、瀬戸内VCの藤田さんの4人が登壇し、「テラロック」を主催する国家公務員・寺西康博さんがコーディネーターを務める。

 このほか、1人約5分で事業内容などをプレゼンテーションするピッチを開催する。「ウィズレイ」(北区本町)、「ABABA(アババ)」(大阪府吹田市)、「CONNECT(コネクト)」(北区田中)「瀬戸内サニー」(香川県高松市)、「CONE-Xi(コネクシー)」(東区光津)、「いえいろは」(南区浦安南町)などが登壇する予定。

 藤田さんは「新しいことに挑戦する起業家を支援してきた。コミュニティー・場所・イベント、あったらいいなと思うものを一つずつ作ってきた。上場する企業が現れるのは非常に厳しいことだが、成長する企業が瀬戸内や岡山から現れることを期待している」と話す。

 開催時間は16時~18時30分。参加費は3,000円。

 当イベントは、後日、新型コロナウィルス感染拡大の影響で延期となった。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース