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岡山で中島らもの舞台「こどもの一生」 笑える芝居、じわじわ怖い

舞台「こどもの一生」の出演者と演出を手掛ける朝松煌さん

舞台「こどもの一生」の出演者と演出を手掛ける朝松煌さん

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 作家中島らも原作の舞台「こどもの一生」を3月12日・13日、演劇企画ユニット「ループ10(テン)」が岡山県天神山文化プラザ(岡山市北区天神町)で上演する。

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 同作は、1990(平成2年)に演出家G2(ジーツー)さんの演出で初公演。PARCO劇場で1992(平成4)年、1998(平成10年)に加筆された脚本で再演されたほか、今年4月から東京・大阪・宮城で再演も決まっている。

 演劇企画ユニット「ループ10(テン)」は、2015(平成27)年に活動を始めた。演劇の楽しさを伝え、演じる人、見る人が増えることで地域が活性化することを目指している。

 今回は初演版の台本を使って上演する。あらすじは、瀬戸内海の小さな島にレジャーランドを作るために訪れる2人の登場人物が、子ども返りを使ったセラピーをする診療所に滞在するという内容。当時、「テクノストレス」「精神カウンセリング」「バーチャルリアリティ」がキーワードとされていたという。

 主宰の藤原康典さんは「原作が色あせてないだけではなく、現代に照らし合わしても興味深い。コロナ禍になった今、家でリモート作業する私たちは現実と境界線が曖昧になっていく。大人が子どもになっていく姿など笑える芝居を繰り広げながら、じわじわ怖いストーリーを楽しんでほしい」と話す。

 出演は、元お笑いコンビ・グレートチキンパワーズの北原雅樹さん、劇的集団転機与砲の歩空ジョージさん、荻田眞子さんなど。演出を手掛ける朝松煌さんによると、登場人物のイメージから俳優を選んだという。

 両日とも1度目の公演前に視覚や聴覚に障がいのある人向けの舞台説明会を行う。視覚に障がいがある人には、舞台セットや小道具に触れてもらうなど舞台をより楽しめるようにする。聴覚に障がいがある人には、タブレット型のポータブル字幕機を無料で貸し出す。

 開演時間は12日=15時、19時、13日=13時、17時。前売り料金は一般=2,000円、学生・障がい者手帳持参者・介助者・65歳以上=1,500円。当日は各500円増し。全席自由。

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