岡山県で文化芸術活動展開する表現者を発掘・紹介するウェブサイト「マイニングおかやま」が新設して3カ月がたった。
同サイトは、岡山県文化連盟(岡山市北区天神町)が運営する「おかやま文化芸術アソシエイツ」が2月15日に立ち上げた。廃材をアートやプロダクトに生まれ変わらせる「クリエーティブリユース」を実践する大月ヒロ子さんをプログラムコーディネーターに招く。
3部構成の同サイト。第1部は、紹介者「マイナー(発掘者)」が、表現者「ジェム(宝石)」をインタビュー取材する「文化芸術マイニングリレー」。一人目のジェムは、大月さんがマイナーとなり、デザインユニット「COCHAE(コチャエ)」の軸原ヨウスケさんを紹介している。
同団体スタッフの高田佳奈さんは「紹介者であるマイナーが固定しないことで、多様な視点から表現者を紹介することができる。何かの受賞者だけを紹介するなどせず、応援するマイナーの存在が文化芸術を支え、活気づくことにもなる」と話す。
第2部は、天神山文化プラザで過去に開催された展示会「天プラ・セレクション」の記録を紹介する「クリエーション再遊記」。同展示会は、岡山県ゆかりの美術作家を公募によって選び、年間5人ほどが個展を開催する。
第3部は、自薦で掲載することができる「文化・芸術・芸事名鑑」。プロやアマの区別はなく、岡山県内で活動する表現者自らで登録することができる。
大月さんは「アーティストリストを作りたくなかった。誰かに愛されている表現者がいること、多様なジャンル、違う層の表現者がいることが豊かな街だと思う。クリエーション再遊記に掲載している表現者には連絡を取ることもできる。新たな出会いや文化芸術が生まれることを期待している」と話す。