JR西日本岡山支社(岡山市北区駅前町2)が現在、2023年から運行予定の新型車両の愛称を募集している。
導入エリアは、山陽本線の三石駅から糸崎駅の約128キロ区間などを予定している。現在115系を中心に113系・117系の走る区間のうち、3分の1に当たる101車両を227系近郊形直流電車に来年度変更する。通勤型の車両が新しくなるのは2003(平成15)年のマリンライナー以来。
227系の車両は、2015(平成27)年に広島都市圏に、2019(平成31)年に和歌山線・桜井線などに導入された。2015年度のグッドデザイン賞を受賞し、広島で運行する車両は赤を基調にデザインされ、「Red Wing(レッドウィング)」と愛称が付けられた。
車内は、5列シートを4列にし、出入り口部分を広くした。乗り降りがしやすいだけでなく、車いすやベビーカーでも乗りやすいように考慮された。ドア上部にある情報表示装置は、日本語と英語の2カ国語で案内する。
岡山支社で運行する車両は、岡山の桃・福山のバラ・尾道の桜をイメージしたピンクを基調としている。運行エリアの人、気候・風土が穏やかで豊かなことから「豊穏の彩」と名付けたという。太陽の恵みや穏やかさを表現した5色の暖色グラデーションは、今年3月で廃止となった快速サンライナーの配色を継承した。
同社企画課の川田由夏さんは「通勤や通学で日常的に使う人に愛される列車になってほしい。気軽に呼んでもらえる愛称を期待している」と話す。
愛称は、JR岡山支社のツイッターのダイレクトメッセージで応募できる。締め切りは6月16日。応募の愛称を参考にして決定し、9月以降に発表する。