岡山発のオリジナルミュージカル「岡山子ども未来ミュージカル・ハロルド!」が3月25日・26日、おかやま未来ホール(岡山市北区下石井1)で上演される。
「岡山子ども未来ミュージカル・ハロルド!」主演の安倉百萌さん
同ミュージカルは2018(平成30)年に始まり、コロナ禍で一度中止になったが、今年で5回目となる。主催する「日本カバヤ・オハヨーホールディングス」(岡山市北区駅前町1)の野津基弘社長は「子どもたちに何かを伝える前に、大人は何をすべきかを考えさせられた。誰かがやってくれるのを待つのでなく、自分に何ができるのかを考えること。ミュージカルが回を重ねるごとに成長し、やがて文化になり、世界につなげていきたい」と話す。
今回の出演者お披露目会が1月15日、開かれた。昨年12月にオーディションには、小学2年生から19歳までの213人が参加した。出演者64人、演出部スタッフ5人が選ばれた。主演のみのり役に選ばれたのは高校1年の安倉百萌(ももえ)さん。同ミュージカルに出演するのは4回目。生徒役や聡美役を演じてきたが、どうしてもみのり役を演じたくて応募したという。
出演部スタッフには中学生2人、高校生3人が選ばれた。スタッフを採用したのは初めてで、出演した経験のある人が集まった。主にせりふの代行読みや荷物を運ぶなどの裏方仕事をする予定。これまで大人が演じていた役を高校3年が演じるキャスティングも初めて行った。
同ミュージカルは、ジャージー牛、猿、半ざき(オオサンショウウオ)など岡山に縁のある動物が登場する。第1回公演から脚本を手がける坂口理子さんは「今回から新たな動物が登場する。音楽や歌も進化している。コロナ禍でつながりを強く意識するようになった。山や川、海、家族・友人のつながりを重視して作った」と話す。
昨年の公演で、天童博士役を演じた杉本智孝さんは今回、演出・音楽監督を務める。杉本さんは「昨年は自らオーディションを受けてチャレンジした。一緒に作品を作る体験をして、より一層、このミュージカルが好きになった。強い意志を持ってチャレンジしてきた子どもたちに、心を動かされた」と話す。
開演は、25日=13時と16時30分、26日=13時。26日はライブ配信も予定。