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「文学創造都市」イラストコンテストの優秀作品展示 岡山市内6カ所で

(左から)岡山市産業政策課の高塚俊光さんと二ノ宮和人さん、アーティー社長の大西徹さん、文化振興課の徳丸敬哉さんと西川祐衣さん

(左から)岡山市産業政策課の高塚俊光さんと二ノ宮和人さん、アーティー社長の大西徹さん、文化振興課の徳丸敬哉さんと西川祐衣さん

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 岡山市が主催する「文学創造都市岡山イラストコンテスト」の最優秀・優秀作品の展示が1月11日、岡山市内で始まった。

「文学創造都市岡山イラストコンテスト」最優秀作品、優秀作品の展示

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 同コンテストは、イラストレーターとコンテストをつなぐプラットフォーム「アーティー」のウェブサイトで昨年の11月から約1カ月間、作品を募集。応募作品はウェブサイトで公開され、選考に直接関係しないが投票することもできた。テーマを「文学×岡山」とし、海外の人が見ても「文学」をイメージできるイラストや、岡山の特徴をアピールできるイラストを選考した。

 岡山では、坪田譲治文学賞を開催していることもあり、「文学創造都市」としてユネスコ創造都市ネットワークの文学部門の加盟を目指している。同ネットワークは、2004(平成16)年にスタートし、世界295都市、国内10都市が加盟している。分野は、文学・映画・音楽・クラフト&フォークアート・デザイン・メディアアート・食文化の7分野で、文学での国内加盟都市はない。

 応募された75件から最優秀作品1点、優秀作品4点を選んだ。最優秀作品は、東京都在住のイラストレーター、ほしうちゆりえさんの「おかやま日和」。一緒に一冊の本を読む桃太郎と鬼が描かれ、背景には犬・猿・キジや岡山の特産品である白桃、マスカット、ピオーネ、晴れの国の象徴である太陽を描く。

 作品は「岡山シティミュージアム」で15日まで展示した後、16日から「岡山駅地下通路広場ショーケース」、「岡山市立オリエント美術館」「リットシティビル」「宇野オランダ通りコインパーキング」「TSUTAYA BOOKSTORE 岡山駅前」(以上、2月12日まで)で見ることができる。会場によって作品点数などが異なる。

 展示に伴い、SNSキャンペーンを行っている。最優秀・優秀作品を撮影し、ハッシュタグ「#文学岡山」を付けてインスタグラムに投稿すると、抽選でデザイナーTシャツや足袋型スニーカー、トートバッグ、桃の瓶詰め、蜂蜜、アーティストが制作したラベルデザインの酒など岡山企業の商品が当たる。

 岡山市文化振興課の徳丸敬哉(たかや)さんは「岡山市の人の芸術への関心度はまだまだ低い。2021年に実施したアンケートでは、岡山市主催の文化芸術イベントに参加したことがないと回答した人は、63.5%もいた。興味を持ってもらい、文化創造都市の一歩となることを期待している」と話す。

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