小企画展「オリエント美術館のニュー・スター誕生?」が現在、岡山市立オリエント美術館(岡山市北区天神町)で行われている。
同展の「エース」とされるユーモラスな表情をした「青釉黒彩人物像」
同展は、見た目のキャラの強さだけで選ばれた約20点を展示。作品解説は学術的なことより、学芸員が面白いと感じたポイントを記載している。「人物部門」「動物部門」「トリさん」「メヂカラ部門」など部門別に分けて展示し、特設ブースでは、展示品をキャラクター化した絵を描いて応募することもできる。
同館には、2004(平成16)年に収蔵された「有翼鷲頭精霊像浮彫(ゆうよくしゅうとうせいれいぞううきぼり)」をモデルとしたマスコット「オリエン太」や、ローマ時代のガラス作品「芯巻人頭管玉(しんまきじんとうくだたま)」をモチーフにしたマスコット「トンボ玉美」が2020年にデビューするなど、作品をモチーフとしたマスコットがいる。
展示品は、最も古いもので約5000年前のウルク文明の円筒印章に描かれた鳥、担当学芸員・須藤寛史さん「一推し」の「白地多彩飛鳥文鉢」に描かれたエイのような翼を持った鳥、同展の「エース」とされる、ユーモラスな表情をした「青釉黒彩人物像」などがある。
背中に重そうな容器を積まれたロバか馬をかたどった立体作品「駄獣形注口土器」の横には、須藤さんが発掘調査で訪れたシリアのユーフラテス川で撮影したロバの写真も添える。
須藤さんは「個性的なキャラクターをよく観察し、自分なりの面白いポイントの発見や必殺技を考えるなどして、キャラクターを生み出してほしい」と話す。
第2・4土曜にはギャラリートークも行う。
開館時間は9時~17時。入館料は、一般=310円、高校・大学生=210円、小中学生=100円。4月23日まで。