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岡山県立美術館に喫茶「シファカ」 サイホンのコーヒー、クリームソーダも

「喫茶シファカ」のスタッフ

「喫茶シファカ」のスタッフ

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 「喫茶シファカ」が4月1日、岡山県立美術館(岡山市北区天神町)内にオープンした。

「喫茶シファカ」のナポリタン

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 約25年間営業してきたコーヒーとワッフルの店「ちゃい夢」跡にオープンした同店。デザイン会社「cifaka(シファカ)」は、岡山県立美術館内のミュージアムショップ「KENBI cifaka」を2012(平成24)年にオープン。「CCCSCD」「STAND6-10」(以上、石関町)、「STAND1-1」(野田屋町1)などのカフェを経営するほか、2021年には「シファカの焼菓子研究所」(石関町)をオープンした。

 岡山県立美術館は、1988(昭和63)年に岡田新一さんの設計で建築された。店内のテーブルや椅子、ソファ、ライトなど岡田さんのデザインが残っている。同館の展示やホールの利用者でなくても入店できる。4人がけのテーブル4卓・ソファ席3卓のほか、壁沿いに長ソファ3脚を置く。

 フードメニューは、パン店「コロンバージュ」(中区浜1)の食パンを使ったトーストと卵サラダ・コンソメスープ・ドリンクのセット「モーニング」、同店の食パンを使った「ミックスサンド」(以上850円)、牛窓のマッシュルームと太麺を使った「ナポリタン」(1,000円)を提供する。

 スイーツメニューは、「シファカの焼菓子研究所」の自家製スコーン(550円)、ガトーショコラ、ニューヨークチーズケーキ(以上650円)などを提供するほか、パン店「INDUSTRY(インダストリー)」(総社市総社2)のパンを使った「フレンチトースト&アイスクリーム」(800円)、アイス店「畑でとれるアイスのお店AOBA(アオバ)」(北区内山下1)に依頼したオリジナルフレーバーの「しょうがとミルクのアイスクリーム」、嘉美心(かみこころ)酒造の酒かすを使って日本料理店「美然」(笠岡市)が開発した「酒かすのアイスクリーム」(以上450円)などを用意している。

 ドリンクメニューは、直前まで営業していた喫茶店「ちゃい夢」が使っていたサイホンを引き継ぎ、「CAFE RICO(カフェリコ)」(南区宗津)が焙煎(ばいせん)したコーヒー豆を使った喫茶シファカオリジナルブレンドコーヒー(550円)やウインナコーヒー、自家製チャイ(以上650円)などを用意する。自家製ジンジャーエール(600円)はシロップから作り、メロンクリームソーダ(700円)は、岡山在住のガラス作家の有松啓介さんが作った特製グラスで提供する。

 シファカ・スタッフの矢本奈央さんは「これまでのカフェとは違い、スタンダードを大切にしながら、しっかりおいしいメニューを提供する喫茶店のチャレンジがあった。美術館での展示や講演・発表会などの前後におしゃべりの場としても、大きな窓から見えるイチョウや通りは気持ちが良いはず。今後は展示に合わせたメニューの提供や作家の作品を使ったコラボメニューも企画したい」と話す。

 営業時間は9時~17時。岡山県立美術館の休館日(月曜)定休。

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