鍵盤ハーモニカ奏者の妹尾美穂さんが主宰する鍵盤ハーモニカチーム「空音(くおん)」が6月28日、浦安小学校(岡山市南区浦安本町)で演奏会を開いた。
妹尾さんは小学校に8年間、音楽講師として勤めた後、2007(平成19)年からピアノと鍵盤ハーモニカの奏者として活動。自身が主催するライブイベント「鍵盤ハーモニカフェスティバル」を東京と岡山で開催。インターネットテレビ局「シャナナTV」で鍵盤ハーモニカの音楽番組「ぴあんぱとあそぼう」に出演し、昨年、テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」ではお笑い芸人の森三中やいとうあさこさんに鍵盤ハーモニカの指導・監修を行った。
当日は、7月13日~16日に仏パリで行われる「第22回ジャパン・エキスポ」へ出演するために結成した「空音」が演奏。メンバーは妹尾さんが主宰する鍵盤ハーモニカクラス「ソラノオト」からオーディションで選ばれた10人。このクラスには、東京・名古屋・岡山に初心者から熟練者までの約70人が在籍する。
和太鼓奏者の山内利一(りいち)さんも加わり、ボーカロイド初音ミクが歌う「千本桜」、テレビアニメ「うみねこのなく頃に」のオープニング曲「片翼の鳥」、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」、バイオリニスト葉加瀬太郎さんの「情熱大陸」など日本文化をテーマにしたジャパン・エキスポで演奏する予定曲を披露した。
妹尾さんの「一緒に歌って、立って踊ろう」呼びかけに、全校生徒約600人が体を揺らしながら歌ったり、手をたたいて飛び上ったり、舞台に駆け寄ったりする生徒もいた。同校音楽講師の佐藤由悠樹教諭が先導し、同校の校歌も演奏し合唱した。
佐藤教諭は「コロナ禍で活動が少なかった生徒に思い出を作りたいと思い、妹尾さんに依頼した。最高に盛り上がり良かった」と振り返る。
妹尾さんは「鍵盤ハーモニカは小学校で多くの人が触れる身近な楽器だが、プロの演奏者が少なく演奏会も少ない。日本各地、世界で鍵盤ハーモニカの魅力が伝わる機会を増やしたい」と話す。