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「岡山芸術創造劇場ハレノワ」がオープンハウス 8000人が見学

「岡山芸術創造劇場ハレノワ」の森安浩一郎ゼネラルマネジャー

「岡山芸術創造劇場ハレノワ」の森安浩一郎ゼネラルマネジャー

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 「岡山芸術創造劇場ハレノワ」(岡山市北区表町3)を一般公開する「オープンハウス」が6月21日~26日、開かれた。

「岡山芸術創造劇場ハレノワ」の須藤玲子さんのテキスタイル作品「あかい花かんむり」1

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 同劇場は地上7階・地下2階で、大劇場(1753席)、中劇場(807席)、小劇場(最大300席)、アートサロン、ギャラリー、練習室、衣装や小道具を作れる工房、屋外大階段前の千日前スクエアから成る。9月1日のこけら落とし公演のオペラ「メデア」でグランドオープンを迎える。

 劇場内には、3人のアート作品も展示。2階・3階に吹き抜ける大階段には、須藤玲子さんのテキスタイル作品「あかい花かんむり」と同じ素材で作られた椅子「花びらスツール」を展示。同館広報担当の岡田庸子さんによれば、 レッドカーペットを歩く女性のドレスをイメージして作ったという。2階フロアには、岡山出身の平子雄一さんが白桃やサワラなど岡山ならではのものをモチーフに描いた「Lost in Thought」を設置。これらのモチーフを立体作品にした「Leaf Shape」を地下1階の小劇場前の廊下に設置。高さ4メートルある桑田卓郎さんの作品「桃木」は3階バルコニーに設置する。

 オープンハウスの6日間で約8000人、日曜午後には1000人以上が訪れた。岡山市外、岡山県外から訪れた人もいたという。同劇場を一般公開したのは、ダンサーの平井優子さん、日本舞踊の花柳大日翠さん、一般公募されたハレノワダンサーズ、吹奏楽団「晴吹(はれすい)」が出演したプレオープン以来となる。

 同館ゼネラルマネジャーの森安浩一郎さんは「当館のコンセプトは、魅せる・集う・つくる。いつでも気軽に集える場所でありたいという思いからオープンハウスを行った。当館は、閉館を迎える岡山市民会館、岡山市立市民文化ホールと同等の大劇場、中劇場だけでなく、小劇場や練習室など多様な使い方を想定した多目的な文化の発信基地となることを期待している」と話す。

 オープンまでの間は、市民公募したトライアル事業を行う。7月15日・16日には、舞踏コラボ公演「未来の花」」を小劇場で行う。就労継続支援事業所「ありがとうファーム」(表町3)と月下舞踏会の踊りを古関すまこさんの演出・振り付けで上演。23日には囃子(はやし)桜友会の「邦楽囃子演奏会」を中劇場で上演。後半は小鼓の望月太津友(たつとも)さん、日本舞踊の花柳大日翠(おおひすい)さんのリサイタル公演も予定する。30日には、くるみダンスファクトリー第33回岡山定期公演を行う。くるみミュージカルスクール第33期生によるミュージカル「アラビアンナイト~アラジンとランプの魔人~」と同校OBやTAPスタジオ「Days Glowing」、山陽学園中学校高校吹奏楽部などが共演するダンスメドレーを行う。

 森安さんは「当館は来訪用の駐車場を設けていない。表町商店街など街を歩くことや路面電車に乗るなど、来ること・帰ることも楽しんでほしい。当館周辺は以前、多くの映画館があった場所。世界三大サーカスの木下サーカスの拠点でもあり、国内最初の興行を行った場所でもある。以前あったようなにぎわいを当館から生み出していきたい」とも。

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