抹茶・ほうじ茶を使ったドリンク・スイーツ店「and green tea(アンドグリーンティー)」(岡山市北区表町1)が8月12日、表町商店街にオープンした。テイクアウト中心で、店内は7席を用意する。
「and green tea(アンドグリーンティー)」の抹茶ラテ
店主の平山姫里有(きりあ)さんは、フィギュアスケートのアイスダンス選手として2022年まで活動していた。小学1年でスケートを始め、小学4年でアイスダンスに挑戦。2018(平成30)年全日本選手権では、フランス人のアクセル・ラマッセさんと組んで2位となった。2021年、さいたまスーパーアリーナで行われた全日本選手権を最後に引退。
選手時代は、栄養士などから指導を受け食事管理・体調管理をしてきた。父が飲食店を経営していることもあり、以前から健康をテーマにした飲食店を模索していた。引退後は、モデルや地元誌「タウン情報おかやま」のアンバサダーを務めるほか、玄米ご飯を使ったおにぎり店「and genmai(アンド玄米)」をマルシェなどで出店していた。
メニューは、宇治山政小山園(京都府宇治市)の抹茶を使った「宇治抹茶ラテ」(M=590円、L=640円)、「宇治抹茶クリームラテ」(680円)、「宇治抹茶フロート」(740円)。茶わんは、2020年まで表町商店街内の店舗で抹茶を提供していた老舗日本茶専門店「ほんぢ園」でそろえた。抹茶やたて方などは表千家「慧照菴(えしょうあん)茶道教室」(倉敷市玉島)の赤澤一成さんから学んだという。
このほか、「下山さんちのお茶」(美作市湯郷)のほうじ茶を使った「ほうじ茶ラテ」(M=560円、L=610円)、「ほうじ茶クリームラテ」(650円)、「ほうじ茶フロート」(710円)も提供する。牛乳は、木次乳業(島根県雲南市)のパスチャライズ牛乳を使い、ほうじ茶も抹茶と同じように粉にしたものをたてて牛乳につぐ。
抹茶ソフトは、国産米粉に焙煎(ばいせん)玄米粉をブレンドして作ったグルテンフリーのカップに入れて提供する。白砂糖は使わずきび砂糖やてんさい糖を使い、イタリアのカルピジャーニ製のソフトクリーム製造機で作る。
卵、乳製品、小麦粉、白砂糖を使っていない「SHIRURERI(シルレリ)」の餡(あん)、17時間以上水につけた発芽玄米で作ったおはぎは、抹茶・ほうじ茶・粒あん(各180円)の3種を準備する。
抹茶プリン(490円)、ほうじ茶プリン(420円)、抹茶冷やしぜんざい(650円)のスイーツのほか、廣栄堂武田のあん入りきびだんご付きの「お抹茶」(500円)、煎茶・ほうじ茶・ほうじ番茶(以上500円)も提供する。
平山さんは「抹茶のことなど、一から学ばせてもらった。ジムに通う人、健康に気をつけたい人、抹茶をあまり飲んだことのない若い人など、気軽に楽しんでほしい。今後は玄米のおにぎりやお茶漬けなど、新たな企画も考えていきたい」と話す。
営業時間は11時~19時30分。火曜定休。