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玉野にスパイスカレーとクラフトコーラ店「マホロバ」 築150年の長屋門で

スパイスカレーとクラフトコーラの店「Maholova(マホロバ)」店主の池上聡(あきら)さん

スパイスカレーとクラフトコーラの店「Maholova(マホロバ)」店主の池上聡(あきら)さん

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 スパイスカレーとクラフトコーラの店「Maholova(マホロバ)」(玉野市田井4)が玉野にオープンして、9月8日で1カ月がたった。

「Maholova(マホロバ)」のあいがけカレー

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 店主の池上聡(あきら)さんは、大学卒業後に大阪で音楽活動をしていた。2011(平成23)年、25歳で地元・玉野に戻り、地元の企業に就職。一人暮らしをしている時に好きなカレーを作り続けていた経験を元に、昨年8月ごろ、出店を計画し始めた。

 間借り営業のできる「シェアショップUZ(うず)」(築港1)で昨年9月から今年4月まで、月に1度出店しカレーを提供した。来店客や地元のシェフからアドバイスをもらい改良していったという。

 カレーメニューは、「マホロバチキンカレー」(1,000円)と「GDP(ジンジャー・ディープ・ポーク)カレー」(1,100円)、「気まぐれカレー」(1,200円)と好きな2種で作る「あいがけカレー」(1,300円)を準備。黒コショウやチリペッパーを使わない子ども用の「キッズキーマカレー」(600円)も用意する。

 いずれのカレーも約10種のスパイスの配合、タマネギの量と炒め時間で味を調節し、副菜にはレンコンとちりめんの素揚げ、白ネギ、パクチー、ニンジンをクミンなどと炒めたサブジ、シメジをココナツミルクとスパイスで炒めたアチャール、ココナツとスパイスで炒めたかつお節をのせる。

 マホロバカレーは、スパイスカレー初心者にも食べやすいよう、スパイスを「バランスよく」配合し、タマネギの炒め時間も長めにした甘みもあるカレー。GDP(ジンジャー・ディープ・ポーク)カレーは、ショウガの生をペーストにしたものと乾燥させ粉にしたものを使い、タマネギはあまり炒めず、黒コショウやチリペッパーを多めに配合することで、香りも味も際立たせているという。

 9月の気まぐれカレーは牛すじカレー。池上さんは「しっかり炒めたタマネギの甘味と、牛肉とクローブの相性の良さを味わってほしい。10月はローストした野菜を使ったカレーを予定」と話す。

 クラフトコーラは、初心者でも飲みやすい「白凪(なぎ)」とスパイスと黒糖の甘さを感じる「黒凪」の2種類。玉野市の瀬戸内海に面した大藪(やぶ)地区で栽培される大藪ミカンと7種のスパイスを使って作る。池上さんは「曽祖父が大正時代に作り始め、祖父は91歳まで栽培していた。50軒以上あったミカン農家は現在、8軒ほどになった。レモンやユズを使うクラフトコーラは多いが、甘味も酸味も濃い味が楽しめる大藪ミカンを楽しんでもらい、栽培量も増やしていきたい」と話す。

 同店は、築150年といわれる長屋門(ながやもん)を改装しオープン。カウンター席、テーブル席、ソファ席、座敷席の計30席を設ける。「母屋は解体してしまったが、母屋にあったたんすの引き出しなど使える部材も使った。庭は2トンくらいの砂利を入れて、枕木を立てて壁に見立てた。納屋と蔵はまだ改装できていないが、入居者を募集している」とも。

 池上さんは「かつお節や大藪ミカンなど、玉野の海や風を感じるメニューを作った。7月に3人目の子どもが生まれたこともあり、子ども連れでも楽しめる場やメニューにした。大人のスパイス初心者にも試してもらいたい」と話す。

 カフェタイムには、スフレチーズケーキ(500円)、アイスクリーム(450円)、クリームブリュレ(400円)、特製抹茶パフェ(650円)なども準備する。

 営業時間は11時~17時。日曜・月曜定休。

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