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岡山・藤田神社で龍のしめ縄アート奉納 制作に興陽高校生も参加

しめ縄アーティストの山川有美子さんと藤田神社の今井伸宮司

しめ縄アーティストの山川有美子さんと藤田神社の今井伸宮司

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 来年の干支(えと)の「辰(たつ)」にちなんだしめ縄作品の「龍」が12月23日、藤田神社(岡山市南区藤田)に奉納された。

来年の干支(えと)の「辰(たつ)」にちなんだしめ縄作品の「龍」1

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 同作品は、藤田神社の拝殿の柱を登るように設置。しめ縄アーティストの山川有美子さんが制作した。

 山川さんは2014(平成26)年ごろ、ひもの編み込み装飾するマクラメの制作をスタート。2016(平成28)年には、しめ縄でアート作品の制作を行うようになった。今年、イタリアで開催された展覧会「ART BLEND(アートブレンド) 2023 in Firenze(イン フィレンツェ)」で作品「ことほぎ」が審査員特別賞を受賞した。同神社には2019年年末から、干支にちなんで、鳳凰(ほうおう)や白虎、ウサギと玄武、青龍など6作品を奉納し、現在は拝殿内で見ることができる。近年は、神社庁の主催するしめ縄ワークショップの講師も担っている。

 同神社の近隣にあり、農業科などのある興陽高校(同)が収穫した稲わらを使い、約3週間かけて制作した。数日前には農業科の生徒9人が龍の胴体作りを行った。目や手にはマクラメを施している他、眼球に天然石のオニキスを使い、畳縁で包みマクラメ編みで虹彩部分を表現している。

 藤田神社は、1899(明治32)年から児島湾干拓を行った藤田傳三郎の長男・平太郎が1915(大正)4年、現在の藤田神社を建立した。正月には約31万人が参拝し、約400社の企業が祈願に訪れる。同神社の今井伸宮司は「世の中は大変な時期だが、龍のようにぐっと強い目を開き、道が開かれていくはず。強くまっすぐな志を持って、明るい道を歩いてもらえれば」と話す。

 山川さんは「竜には、明るく伸びやかな一年になるように思いを込めた。しめ縄は日本の文化であり、神社との結びつきも深い。今後もそこにあるべきアートとして神社に奉納しながらも、世界へ日本の文化として発信も続けていきたい」と話す。

 併せて「龍神奉納記念展示会 龍と岡山のしめ縄アート」も開催。拝殿に山川さんのしめ縄アートとマクラメ作品を展示・販売する。展示会は今月29日まで。

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