男女ツインボーカルトリオバンド「みをあわつばさ」が現在、令和6年能登半島地震で被害を受けた地域の復興支援として、チャリティーCD販売している。
同バンドは、ボーカルとピアノのみをさんとボーカルとギターのあわさんで1998(平成10)年に「みをあわ」を結成した後、2008(平成20)年にドラムのつばささんが加わった。
東日本大震災の3カ月後の2011年6月、チャリティーCD「生き抜くものものへ」を発売。販売価格1,200円のうち、1,000円を被災地に岩手県のせんべい製造会社「山田せんべい」を支援するプロジェクトに送った。CDは1000枚作り、これまで793枚を販売。平成30年7月豪雨でも支援金を届けたほか、倉敷市真備町でボランティア活動も行った。避難所で支援物資を配り、うどんやハンバーガーなどの炊き出しも行った。
今年1月9日、輪島塗「輪島キリモト」の8代目・桐本滉平さんに支援金を送った。桐本さんの自宅兼工房は倒壊、全焼。桐本さんは、被災し逃げ出した猫の捕獲や一時保護などを現地で行っている。
みをさんは「私たちは生の音楽を聴いてほしいので、CDを作ったことがなかった。当時、被災地の映像を毎日のように見ているうちに、曲が生まれていった。当たり前にあった大切なものが一瞬にして失われる。多くの人が何もできない無力さを今も抱えている。自分にも何かできないかと焦り、それでも前を向いてかなきゃという気持ちを歌にした」と話す。
みをさんは「チャリティーのためにCDを買うのではなく、曲や歌に心動いた人に買ってほしくて、基本的にはライブ会場で手売りをしている。だから、いい歌を歌っていきたい。遠くて今すぐ何かができないと諦めてしまいがちだが、何とかしたいと口に出してみる。歌を歌い、今後も継続的に支援を続けたい」と話す。
「みをあわつばさ」は、「ミヲトリオ」として3月17日にバー&ライブハウス「MO:GLA(モグラ)」(岡山市北区田町1)で開かれるチャリティーライブにhanaさん、森岡大輔さん、「トキコウジ&山口知也」、「あの頃地帯」と共に出演する。