「外国人のど自慢大会」が6月16日、岡山芸術創造劇場ハレノワ(岡山市北区表町3)で開かれる。
同イベントは、福岡・広島・岡山の28拠点で学習塾を展開する「全未来JAPAN」(本町)と岡山県華僑人総会が主催する「能登半島地震復興・教育支援チャリティーコンサートin岡山」の中で開く。
出場者は、岡山県内の留学生を受け入れている日本語学校・専門学校・大学・サークル、岡山県内の外国人を雇用している企業・団体。全8組を予定しており、グループの場合は必ず外国人がいることと日本の曲を歌うことが条件。
同社代表の川元康裕さんは学習塾を展開する傍ら、2019年に日本語教師の資格を取得し、2021年、中国人留学生向けの大学・大学院受験予備校を開設。現在は、外国人向けの日本語学校として、東京、京都、岡山、中国、台湾、ミャンマーに開校し、バングラディシュ、インドでの開校も予定している。
昨年から橋本財団と協力し、外国ルーツの中学生向けの日本語・学習サポートを無料で展開している。親の仕事などで日本に住む子どもは、日常の中でしか日本語を学ぶことがない。特に中学生で日本に来た子どもは、日本人と同様の高校受験をすることになるため、学力・日本語力を同時に短期間で身につける必要があり、高校入学できない子も多いという。
川元さんは「まだまだ外国人に抵抗がある人も多い。入試制度など仕組みが変わる必要もあるが、共生していく意識の転換がもっと大切。のど自慢大会には、中国、ベトナム、スリランカ、ハワイ、ウクライナなど10カ国以上の人が出場してくれる。歌って笑うは世界共通。客席からの応援や、日本人の小・中学生などぜひ来てほしい。岡山を共生の街、先進国にしたい」と意気込む。
チャリティーコンサートの開催時間は14時~17時30分。のど自慢大会の16時20分開演予定。現在、出場者を募集している。