牟佐・大久保地区のヒマワリ畑が見頃を迎え、7月27日・28日にイベントが開催される。
黄ニラ農家の山本浩貴さんがヒマワリ畑を始めたきっかけは、平成30年7月豪雨。同地区を流れる1級河川の旭川が増水し、約4メートル浸水した。畑の再生を目的に緑肥としてヒマワリを2019(平成31)年に初めて植えた。翌年から町内会などの力を借りて、面積を拡大した。
今年は雨が多く、水たまりができたことでの生育不良もあるが、約14キロ、20万本分の種を6月20日ごろに植えた。山本さんの畑、耕作放棄地のほか、地域の人も自分の畑に植えた。白や赤など変わった品種のヒマワリを見ることもできる。
27日は「自由空間」がかき氷、「YOD’Z BURGER」がハンバーガーを提供するほか、コーヒースタンド887とハーブティー専門店「邂逅(かいこう)」も出店する。28日は「見習い農家cafe」がかき氷と揚げピザ、「Kawazu Brewing(カワズブルーイング)」がビールを販売する。フレッシュジュース専門店「マルゴデリ」は両日出店。黄ニラやジャガイモ、ピーマン、花ニラなど地域の農家が野菜を販売するほか、ヒマワリを切って持って帰れるサービスも予定する。
山本さんは「大久保には山があり、川があり、畑があり、橋があり、電車が走る。約30軒の集落に移住者が来てくれた。以前は町内みんなで地域を盛り上げようと考えていたが、負担を増やさないように有志での活動として、今年から協賛を募り活動している。立派な募金箱も設置する。ヒマワリを通して、豊かな大久保地区を知ってほしい。継続していくことで、マルシェやレストラン、レンタサイクル、写真家のフォトスポットなど、農業だけではないヒマワリ畑に関わる人が少しずつ増えれば」と期待を込める。