岡山出身のアコーディオン奏者taca SHIMIZUさんの5年ぶり凱旋(がいせん)ライブが1月4日、岡山禁酒会館(岡山市北区丸の内1)で開かれた。
同公演は、尾崎ツトムさんが主宰する音楽集団「木々の緑、風そして人々の歌」が1998(平成10)年から毎月開いている「岡山禁酒会館マンスリーライブ LIVE=LIFE」の288回として、2003(平成15)年、2006(平成18)年、2008(平成20)年に続いて4回目の登場となった。taca SHIMIZUさんのライブ前には、尾崎ツトムさん率いる「OZAKI UNIT」のほか、ぺんぺん草、音ノ羽めぐみさんも楽曲を披露した。
taca SHIMIZUさんは9歳でアコーディオンを始め、20歳でイタリアに留学後、パリに拠点を置き活動している。現在はパリ近郊のコンセルバトワールで、アコーディオンと即興を教えながら、音楽活動をしている。帰国は2020年以来5年ぶり。12月23日には映画音楽を手がけた映画「カートンムーン」の上映会とライブ、26日には、ギターリストの佐々木優樹さんとのユニット「アルニヤト」のライブ、28日には京都でジュスカグランペールと共演するなど全9公演を予定している。
当日は、コントラバス奏者の中村尚美さんと共演。マカフェリギター奏者の川瀬眞司さんと中村さん、taca SHIMIZUさんのトリオバンド「Wood Blast」で共に活動していた。2017(平成29)年に亡くなった川瀬さんの「月の砂」を、思いをはせながら演奏。このほか、アコーディオン奏者のリチャードガリアーノの「リトルミューズ」や映画「カートンムーン」のテーマ曲として演奏したドビュッシーの「月の光」などを披露した。
taca SHIMIZUさんは「コロナ禍もあり、5年ぶりの帰国となった。次世代への育成にシフトした部分もあるが、年に1度は帰国して、日本のアーティストとの共演を楽しみたい」と話す。
今月9日は「シアターカフェ」(名古屋市東区)で映画の上映とミニライブ、10日は「LIVE DOXY」(名古屋中区)で富田宝子さん(ボーカル)、MOCHIZUKIさん(ギター)と共演する。