![「岡山フィルムプロジェクト」の黒住宗芳実行委員長、伊原木隆太県知事、針生悠伺監督、桃果さんら](https://images.keizai.biz/okayama_keizai/headline/1739315057_photo.jpg)
岡山県を舞台に映画製作を行う「岡山フィルムプロジェクト」が2月4日、岡山後楽園(岡山市北区後楽園)で会見を開いた。
同プロジェクトでは、映画製作を通じた地域活性化と次世代クリエーターの育成を目指し、岡山県が支援して、短編映画2本と長編映画1本を備中エリアで撮影する。完成作品は全国の映画館などでの上映を予定する。
短編映画は、俳優の山田孝之さんらが2020年に立ち上げた映画製作を通じてクリエーターの発掘・育成に取り組むプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアー・フィルムズ)」の第8弾として製作する。同プロジェクトでは、著名人などが監督となり地域で撮影。岡山では、倉敷市出身の俳優・MEGUMIさんや俳優の松田美由紀さんらが、それぞれ4~6月に作品を製作する。製作について、MEGUMIさんは「『変わりゆく時代の中でも消して変わりたくないこと』をテーマに、誰も見たことのないショートフィルムをお届けしたい」と話した。
長編映画は岡山出身で、テレビCMやミュージックビデオなどを手がける監督の針生悠伺さんが、自身が原作を書き上げた漫画「ReTune(リチューン)」を実写映画化する。俳優の桃果さんと栗原隼人さんが主演し、亡き父の残した中古楽器店を舞台にしたヒューマンドラマを、表町商店街などを舞台に3~4月に撮影する。
同プロジェクトでは、プロジェクトチームへのメンバーを募集するほか、学生を中心とする若手を対象に、短編映画の企画から脚本、撮影、編集までを体験するワークショップも5~7月に開く。針生さんは「自分が学生の頃は本格的な映画製作に触れる機会がなかった。ものづくりの面白さを学生たちと分かち合いたい」と話す。
黒住宗芳実行委員長は「企業番ふるさと納税を活用し、地域企業との関わりもつくっていく。学生や若者が岡山の魅力的な場所や企業、人と出会い、地域愛を高めるきっかけにもなれば」と期待を込める。