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岡山で包括的性教育を考えるイベント 地方議員の聞き取り調査結果など

登壇する横山浩花さんと主催するLife is代表の東海林みゆきさん

登壇する横山浩花さんと主催するLife is代表の東海林みゆきさん

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 講演会「包括的性教育をもっと身近に2025 性教育の変遷と現状、未来への展望-地域に根ざした取り組みから-」が7月12日、岡山市立吉備公民館(岡山市北区庭瀬)で開かれる。

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 主催は包括的性教育の啓発活動に取り組む任意団体「Life is」。代表の東海林みゆきさんは助産師としての経験から、「妊娠や避妊といった知識の前に、包括的性教育がどんな人生においても、土台となる学びがある」ことを伝える啓発活動を続けている。

 同イベントは、2022年にスタート。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が提唱する「国際セクシュアリティー教育ガイダンス」に掲載される8つのキーコンセプトに沿って、人間関係やジェンダーの理解、健康とウェルビーイングのためのスキルなどをテーマに開催する。

 4回目となる今回は、今年3月にノートルダム清心女子大学大学院を卒業した横山浩花さんが登壇。性教育をテーマに研究を行い、「第68回国連女性の地位委員会(CSW68)」にユース派遣で参加した。岡山県内で性教育や人権、無意識の思い込みから生まれる偏見などに関する啓発活動を行っており、「若者と包括的性教育をつなぐ」役割を担っている。

 当日は、横山さんの修士論文を基に、戦後の教育改革から現代に至るまでの性教育の歴史をひもとく。併せて、保守系の地方議員13人に性教育に関する聞き取り調査を実施して見えてきた今後の課題などについても話す。

 横山さんは「包括的性教育が身近になるには、教育現場だけでなく、保護者や地域社会の理解が不可欠。ジェンダーや人権だけでなく、少子化などの課題に通じている。若い世代が立ち寄れる男女共同参画社会推進センターのユースクリニックなどを活用してもらい、新たな視点や気付きを持ってもらいたい」と話す。

 東海林さんは「教員や議員、県や市の職員などの参加も増えてきたが、世の中が変化するにはまだ時間がかかる。一方的な講義ではなく、参加者同士が対話できる時間も設ける。これまでを知り、これからを考えるきっかけとしたい」と話す。

 開催時間は14時~16時。参加費500円。

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