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岡山・岡南空港で空飛ぶ車の試験飛行 児島湖上空を時速150キロ

一般社団法人「MASC(マスク)」の坂ノ上博史事務局長

一般社団法人「MASC(マスク)」の坂ノ上博史事務局長

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 一般社団法人「MASC(マスク)」が12月19日、AUTOFLIGHTの機体「V2000CG」の2回目の試験飛行を岡南飛行場(岡山市南区浦安南町)で行った。

一般社団法人「MASC(マスク)」の試験飛行の様子1

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 同機体は、中国とドイツの合弁会社「AUTOFLIGHT」の無人貨物機。仮の席を備えているが、無操縦者航空機で、プログラムされたルート、高度、スピードで飛ぶ。垂直移動するためのプロペラ10枚と水平移動するためのプロペラ3枚を備えたリフトアンドクルーズ型。約2時間のフル充電での最大航続距離は約250キロ、最大積載量は約350キロ。

 前回は、昨年11月29日に同飛行場内を機体上部に設置された10枚のプロペラだけを使い、飛行距離991メートル、飛行時間4分29秒、速度時速36キロで初飛行を行った。

 当日、7時30分時点での気温は1.6度、岡山市には濃霧注意報が出ている中、管制塔から目視できている状態で、飛行時間4分38秒、飛行高度80メートル、児島湖上空を含む飛行距離6.3キロ、最高速度150キロで飛行した。今回は後部についた3枚のプロペラを初めて使い、静かで速い速度での飛行実験となった。

 坂ノ上博史事務局長は「2028年に向けて、牛窓と小豆島、宇野と直島、鷲羽山の周遊などの空のコリドーを開発している。観光と防災のハイブリッドの活用を目指している」と話す。

 同機体での飛行実験は、荷物を載せた飛行、人を乗せた飛行、機体認証の段階を経て進めていく予定。

 来年、Ehang216-Sを使ったマスクの飛行実験は、児島(1月16日・17日)、玉野(1月21日)、牛窓(1月25日)を予定している。

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