「おかやま味噌(みそ)ラーメン ひなた食堂」(岡山市中区東川原)が12月15日、通称・けやき通りにオープンした。
同店は、「麺酒一照庵」を経営する「いちてらす」が新業態として出店。昨年2月から数カ月間、「地域交流ステーションverde(ベルデ)」(北区奉還町3)で間借り営業した後、オープンした。席数は、テーブル42席、カウンター5席の計47席。
「おかやま味噌(みそ)ラーメン」は、「麺酒一照庵」の限定メニューだけを提供するイベント「裏一照庵」で、昨年11月に冬のメニューとして「牡蠣(かき)味噌ラーメン」を提供したことがきっかけとなった。同メニューは、細麺を使うご当地ラーメン「笠岡ラーメン」をベースとしており、親鳥スープにすり身にしたカキとみそをブレンドした。限定メニューではこれまでにない反響だったことから、みそラーメンとして改良を加えていったという。
店主の大野浩史さんは「細麺が定着した岡山にあった、ご当地みそラーメンを作りたかった。食べ慣れたライトな細麺、地元の備前みそしょうゆの合わせみそに卵黄を溶かしたスープ、鬼を連想させる赤色の辛みそ、備長炭でじっくり焼いたチャーシューを使う。『第二の創業』と位置付け、屋号も変えてオープンした」と話す。
ラーメンは、「おかやま味噌ラーメン」(1,000円)に自家製ラー油を加えた「鬼辛おかやま味噌ラーメン」(1,050円)。トッピングに半熟塩卵、メンマ、白ネギ、コーン、のり3枚(以上150円)、チーズ(180円)、炭火焼き豚3枚(250円)を用意するほか、チャーシューを角煮への変更(550円)、ラム肉への変更(200円)のメニューもある。白ごはん(130円)、バターごはん、チーズごはん(以上180円)と唐揚げ2個、水ギョーザ3個(以上290円)などのおかずもそろえる。
このほか、「アジフライ唐揚げ定食」「唐揚げ定食」「炭火焼き豚チャーシューエッグ定食」(以上1,280円)、「アジフライ定食」(1,200円)、「お子さま味噌ラーメンセット」(600円)を用意している。
「厨房に立つことがなくなり、自分で作って提供する現場を作るため間借り営業を始めた。ガスが使えないなどの環境は良くなかったが、幼稚園から高校生の間過ごしたなじみのある奉還町で出店し、以前はあった『食堂』という文化をやってみたいと思うようになった。岡山の食文化にあった新たなみそラーメン文化を一から作り、20年のスパンで子どものように育てていきたい。店名の『ひなた』は長女の名前を借りた。笠岡ラーメンのように多くの店が細麺のみそラーメンを提供するようになり、ご当地ラーメンとなるように頑張りたい」とも。
営業時間は11時~22時。