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岡山で島根「石見神楽左鐙社中」公演-とぐろを巻く大蛇に圧倒

豪華な衣装が目を引きダイナミック演舞に観客はくぎ付け

豪華な衣装が目を引きダイナミック演舞に観客はくぎ付け

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 岡山県天神山文化プラザ(岡山市北区天神町)で5月25日、「島根県津和野町 石見神楽左鐙(さぶみ)社中岡山公演」が行われた。

色とりどりの大蛇がとぐろを巻くシーンは圧巻

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 主催は岡山カヌークラブ清流部。清流を求めて旅をする中で島根県津和野町の地元カヌークラブの紹介で石見神楽と出合い、交流を深めるうちに岡山での公演が実現したという。「カヌーを通して石見神楽と出合い、当時5歳の最年少クラブ員が夢中になったのがきっかけでハマってしまった」と同クラブ会員で左鐙社中ファンクラブ岡山支部会長の山口典子さん(50)。「なかなか見るチャンスがなかったり難しそうだったりと敬遠されがちだが、舞も素晴らしく、子どもからお年寄りまで気軽に見ていただける郷土芸能だという事を知っていただきたくて計画した」。毎年春に開催して今回で4回目となる。

 本来は神様に奉納するための神楽だが、左鐙社中の神楽は豪華な衣装にテンポが速く、セリフも現代調にアレンジされており、わかりやすいのが特徴。今回の演目は「塩祓(はら)い」「塵輪(じんりん)」「道返(ちがえ)し」「岩戸」「恵比須」「大蛇(おろち)」と子ども神楽による「天神」の7演目。中でも、スサノオのヤマタノオロチ退治の神話がモチーフの「大蛇」は巨大な蛇がとぐろを巻くダイナミックなシーンに観客たちは圧倒され、「天神」では使われる楽器で子どもには難易度が高いといわれる笛までこなし、大人顔負けの演舞に大きな拍手が寄せられた。

 山口さんは「会場はほぼ満席、来年もまた見たいという声を多く頂いた。左鐙地区は水質日本一の高津川が流れる島根県津和野町の小さな町。この神楽を通して自然豊かな左鐙にも興味を持っていただけければ」と呼び掛ける。来春も岡山で公演を予定する。

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