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岡山・西川緑道公園の公衆トイレが「Hare・ル~ノ」に改装 使いたくなるトイレに

カジノンの廣石幸奈さんと石井貴朗さん

カジノンの廣石幸奈さんと石井貴朗さん

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 西川緑道公園の平和橋北の公衆トイレが「西川緑道公園トイレ Hare・ル~ノ Produced by KAJINON Inc.」に改装して2カ月が過ぎた。

「西川緑道公園トイレ Hare・ル~ノ Produced by KAJINON Inc.」の外観

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 同施設は、岡山市がネーミングライツ制度を初めて導入し、民間企業に委託して管理の質を向上させる対象となった。昨年9月から募集し、今年1月に電気工事のカジノン(岡山市北区番町1)に決定。4月14日正午にリニューアルオープンした。

 エントリーの動機について、同社の石井貴朗社長は「公衆トイレの暗いイメージを変え、実際に使われるトイレに変えようと思った。きれいな設備で美しい状態を維持すれば、もっと気軽に使われるようになり、トイレを拠点に町の美化や防犯につながる」と話す。「リニューアル後の維持・管理は問題なく順調」とも。

 愛称「Hare・ル~ノ」は、県のキャッチフレーズ「晴れの国おかやま」、同園周辺で開催する飲み歩きイベント「ハレノミーノ」、導入したトイレの機種名「アラウーノ」を元にした造語。街中で人が集まる場になるようにという思いが込められている。愛称の使用は3年契約で、年額10万円の命名権料を同社が市へ支払う。

 女子トイレは和式2室から洋式1室に改装し、パウダールームを設置。内壁はベージュ色の背景に樹木のイラスト、木製の棚2段を設けた。屋上には太陽光パネルを設置し、外灯の電力として使う。外装はレンガの赤茶色から緑色に変え、周囲の木を少なくし、女性が物騒に感じるイメージを払拭(ふっしょく)した。外壁にデジタルサイネージを取り付け、市が行うイベント情報を掲示。今後は市内の小学校と協力して絵画や書道などの作品を展示するよう検討している。

 企画・設計を担当した廣石幸奈さんは「今までにない企画を任され、私たちが使いたい公衆トイレを設計した。内装は憧れの服飾店を参考に、外回りは公園になじむ雰囲気で不安なく入れるよう配慮した。Hare・ル~ノに寄れば街の情報がキャッチできるという、情報発信するトイレに発展させたい」と話す。

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