岡山県浅口市のJR金光駅北口前にある洋菓子工房「べルジェ」(浅口市金光町占見新田、TEL 0865-42-5276)が「飲むコーヒーゼリー」を販売して1カ月が過ぎた。
同商品の上層はコーヒーゼリー、下層はミルクプリンの2層構造。かき混ぜてストローで飲めるよう、生地の柔らかさを工夫した。夏季限定で8月末まで390円で販売する。
ゼリーに使うコーヒーは、就労継続支援B型事業所の「ファーストステップ」(岡山市南区西紅陽台)の「オリジナルブレンド」。同事業所の福田睦さんが同店オーナーの加賀琢也さんに紹介したのがきっかけ。加賀さんは「丁寧に焙煎(ばいせん)されたコーヒーとコラボして、別の味わいを楽しめるようにした」と話す。福田さんは「コーヒーの用途の幅が広がってうれしい。事業所メンバーにとって励みになっている」と話す。
コーヒー豆の焙煎は、生豆に含まれる欠点豆をピンセットで選別し、焙煎後にも傷んだ豆を取り除いて仕上げる。丁寧に選別することで、雑味が少ない味わいになるという。ゼリー用には水出ししたコーヒーを使い、コーヒーの味わいを生かす工夫を重ねている。
同店は2012年にオープン、先月5周年を迎えた。地元産の果物を使ったケーキや焼き菓子、寄島港で水揚げされたシャコを使ったパイ「シャコパイ星人」などを販売する。加賀さんは「地元の優れた素材や、ご縁があって出会えた素材をスイーツに取り入れると、たくさんの人に味わって親しんでもらえる。これからも取り組みたい」とうれしそうに話す。
営業時間は9時~19時30分(日曜・祝日は19時まで)。水曜定休。