1969(昭和44)年より岡山の街を走り続けてきた岡電3010号が4月7日で引退する。故郷の東部鉄道日光軌道線色を身にまとった同車両が見納めとなった。
「3010号さよなら運転出発式」は10時15分ごろから全便貸し切り運転で始まり、数量限定で販売された引退記念バッジと一日乗車券セット(800円)を手に入れたファンが別れを惜しむように乗車の列を作った。
当日は、旧型車両3000型3両(東武鉄道日光軌道線復元色の3005号、KURO3007号、3010号)の最後のそろい踏み運転も行われた。13時30分からは東山車庫で記念撮影会(岡山市中区徳吉町2)も行われ、後日開催される「岡電3010号さよなら運転&記念フォトコンテスト」への応募も含め、旧型3000型の「3両役者」がそろう最後の機会とあって、多くのファンがカメラを手に集まった。
当日の市内は雨模様。それにもかかわらず、市内の軌道路線を囲むようにカメラを手にした多くの一般の市民や岡電ファンが「岡電3010号さよなら運転」をカメラに収め、東山倉庫での「記念撮影会」に足を運んだ。
4月23日には、岡電3010号の日光への搬出作業が始まる。この日が岡山での最終日となる。