ゲストハウスKAMP(岡山市北区奉還町3)で12月13日~17日、新商品のポリエステル製ジーパン「PANSY(パンジー)」の試着会が行われた。主催は「オールユアーズ」(東京都世田谷区)。
「当たり前を当たり前にしない」をコンセプトに掲げるファッションブランドの同社。「買った時の色が1番好きなのに、色落ちしていく」「汗をかいたり、濡れると乾きづらい」などの不満を解消し、100年以上親しまれるズボンを開発しようと「PANSY」プロジェクトを立ち上げた。
「パンジー」は「ジーパン」をひっくり返した造語。「ジーパンのデメリットをひっくり返す」との思いから名付けたという。目指すのは、「綿100パーセントに見えるが化学繊維でできており、3時間で乾く」「どんなに洗っても色落ちしない」「軽くて動きやすく伸び縮みすることで、疲れにくい」との特徴を持つ商品。
生地は「丸井織物」(石川県鹿島郡)の物を使い、1970(昭和45)年創業の「塩田被服興業」(南区片岡)が縫製を担当した。風合いなどの最終仕上げは、ジーンズの染色や洗い加工を手掛ける「豊和」(倉敷市)が担当した。
同商品の開発に携わった同社アシスタントの河部祐美さんは「商品開発のため約9カ月間、縫製の修業を行った。やっと試着会が開けるところまで来た。これまでジーパンを作ってきた企業とこれまでになかったジーパンを開発できたことは、新しい時代の到来のようで大変うれしい。新しいズボンの感触を実際に確かめてほしい」と話す。
同社では現在、2018年1月7日までクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で同プロジェクトの支援者を呼び掛けている。