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岡山にベトナム料理店 ホーチミンで修業した料理70種、現地調達の食材使い

ベトナム料理店「アオババ」のタイ・ヴァン・チェンさん(左)とアオババを着た白川愛佑美(あゆみ)さん

ベトナム料理店「アオババ」のタイ・ヴァン・チェンさん(左)とアオババを着た白川愛佑美(あゆみ)さん

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 岡山市の第一セントラルビル(岡山市北区本町)地下1階にベトナム料理店「アオババ」(TEL 086-222-3202)がオープンして6カ月が過ぎた。

混ぜ混ぜ麺ランチセットの「ブンチャー」と調味料

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 洋食店「marmite(マルミット)」跡に6月19日にオープンした同店。ベトナム屋台の販売台にビール瓶・調味料などをディスプレーとエメラルドグリーンのドアが目印。店内はランタン(ちょうちん)、ヤシ製のかさ、ベトナム国旗などで飾られ、木製のテーブルで全26席。

 店名の「アオババ」はベトナムの女性が普段着として着る上衣。普段使いでき、ベトナム料理を気軽に味わえる店を目指して名付けた。

 オーナーの岡本憲政さんは大阪の飲食店で働いていた約20年前、客の提案でベトナムへ料理を学びに行くことを決めた。ベトナムのホーチミンで修業した後、大阪、シャンハイ、福山に出店した。昨年9月にオープンした福山店には、岡山から来店するベトナム人の客が一定数いたため、要望に応えて岡山に出店を決めた。

 フードメニューは約70種、デザート9種を提供する。ランチセットは煮込んだ牛肉とビーフンに魚醤「ヌックマム」をベースにしたスープをかけた「牛肉3種類盛りフォー」(950円)が日本人に最も好評だという。ベトナム人には太口のビーフン・牛肉を使った「ブンボーフエ」(850円)が最も支持されているという。混ぜ混ぜ麺ランチセットの「ブンチャー」(950円)には焼きつくね・豚焼き肉などが入ったスープが添えられる。

 調味料、麺類や春巻きの皮、ハーブ類などの食材の多くはベトナムから取り寄せている。岡本さんは「ヌックマム、チリソースなどの調味料、ハーブは現地のものが一番。好みで加えて、酸味、辛さ、ハーブの量など味の変化を試してみてほしい」と話す。

 ドリンクは約65種をそろえる。ビールは「333(バーバーバー)ビール」「サイゴンスペシャル」「ハロンビール」(各580円)などを用意する。ベトナムの地酒、タピオカマンゴージュース(550円~)、ベトナムコーヒー(450円~)なども提供する。

 岡本さんは「ベトナム料理は、中国・フランスの影響も強く受けてとても魅力的。日本でベトナム料理がもっとポピュラーになり、麺類、お粥(かゆ)、サンドイッチのバインミーなど、ジャンル別に店ができるようになれば」と意欲を見せる。「休日や学校帰りに、岡山在住のベトナム人が店に寄ってくれてうれしい。料理をきっかけに人がつながり、楽しみが増えたら」とも。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時(土曜・日曜・祝日のみ11時~14時)、ディナー=17時30分~22時。月曜定休。

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