岡山市・新岡山港に続く県道45号線沿いに4月1日、スープカレー店「ラマスパイス」(岡山市中区江崎、TEL 086-289-5522)がオープンした。
喫茶「絵美里」跡で、店内には、カウンター12席・テーブル16席を用意する。会社員だった西崎零太郎さんは、父が経営するスープカレー店「キューコーポレーション」(同市建部町福渡)で食べているうちにスパイスの辛さと甘さのとりこになったという。2014年、父が北海道の「スリランカ狂我国」のスープカレーのレシピなどを習い、持ち帰ったという。同店とキューコーポレーション、オステン(同市中区雄町)は別会社として運営しているが、一部を除き同じメニューを提供している。
スープはニンニク・タマネギ・ショウガを2日間ソテーし、ターメリック・カルダモン・クミンなど約20種類のスパイスを調合して作る。辛さは1から100段階から選べる。一般的には5番が中辛、10番が辛口だという。辛い料理が得意な人は30番くらいが目安。西崎さんは「塩分での味付けをしていないので、スープの甘さとスパイスの辛さだけを楽しんでもらえる。人によっておいしい辛さが違う。辛いものを食べてほしいのではなく、1番おいしい辛さを見つけてほしい」と話す。
メニューはチキン1本・煮込み野菜(ニンジン・ピーマン・ジャガイモ)とゆで卵の入ったチキン野菜(850円)がスタンダード。そのほか、しめじチキン、チーズハンバーグ(以上900円)、しめじチキン野菜(1,000円)。どのスープカレーにも岡山県産の朝日米と赤米を混ぜたライスが付く。食後にはカレーの辛さがすっきり消えるという「魔法のアイス」(150円)や各種ラッシー(300円~)、スープをパンに入れた「揚げたてカレーパン」(200円)も用意している。
店先にはほぼ原寸大のラマの像を置く。辛いの「辛(ラー)」と甘いの「あまー」を合わせてラマと名付けたという。西崎さんは「同じレシピを使っていても少しの火加減で微妙な味の違いが生まれる。どんな辛さオーダーでも応えられるようにいつも体調管理をして真剣勝負をしている」と話す。
「週に何度も来る人、小学生も来てくれる。首にタオルを巻いて汗をかきながら食べていく人も。辛いものが苦手な人でも楽しんでほしい」とも。
営業時間は11時~20時。火曜定休。